- 2011年6月14日 13:29
- MMM
お待たせ! 「ね ご とぉ です」zzzz....
すみません、偽者です。
ハッキリ言っとくけど、誰か途中で止めろよ。
止めないと、あしたの朝まで書き続けるゾ(笑)
頼むよ。
たくさんの人達が今回のマーキー読んでくれてるみたいで、
本当にありがとう。
そう、これ手に取って、見て、読んでほしいんだよ。
ねごとっていうバンドの最初の段階だし、
マーキーっていう雑誌がどういう雑誌なのか
それもよく分かってもらえると思うんで。
それから、ねごとの4人、今回は本当にお疲れ様。
ブログも、いつもチェックさせてもらってます。
ありがとう。
去年春以来ずっと追って来て、
僕は最初の達成点をまずココに置いてました。
1st アルバムのタイミングに。
僕はまだ1年ちょっとだから、
それこそ閃光ライオットの頃から知っているファンの人達がいることも、
レコード会社の人達で、それこそさっちゃんのソロを千葉まで観に行った人達がいることも知ってます。
いつも大抵自分は後追いだから、
後追いだからこそ、そのぶん一生懸命やる。
ということで正直、ねごとに関しては自分の経験の粋を集めて、
4人の事を第一に思って集中力を働かせているつもりはあります。
オーバーランしがちな、せっかちな性分を冷ましながら(笑)。
いや、厳密には冷まされながら(笑)。
なぜそんなに熱心かって? 答えは本当、簡単。
音楽がいいからです。自分の好みにピッタリくる。
これがないと僕はいつも始まらない。
本気で走れないんですよー(当たり前か?)。
逆を言うと、音楽が気に入ると、あとの一切の事はホントどうでもいい。
例えば、どんなにそのアーティストの性格が「...」だったとしても。
音楽というのは第一義に人付き合いの事ではないからです。
でも、できることなら人がいいほうがいい。
ねごとは、そこも叶った。
自分の周期で言うと、約4年に1度くる存在。それがねごとだった。
僕が言うのも変だけど、
編集者である前に、熱心ないちリスナーとして、
「さっちゃん、みずきちゃん、ゆうちゃん、さやちゃん、
初の表紙、おめでとう」。
このねごと特集、
やりたい事、今やるべき事を照らし合わせて、
それでもなるべく絞りつつ始めたんですが、
1回目に組んだ段階で、つい40ページ弱あって、
早々とオーバーラン(笑)。
「これじゃ、他の記事が入らない(汗)」ってことで、
削って詰め込んで(だからテキストページとか特にパツパツ)。
でも何でもやればいいってことじゃない。
半歩先を過去の流れから予測しつつ、
客観的視野に立った上でのタイミングというのがとても大切。
第一は、今このバンドにとって何が必要なのか、そこ。
その為に自分の能力の最大限で役割を果たしていく。
そんなこともあり、今回決定した瞬間というのは、
もう水を得た魚状態で、ページ数も増。
と言うか..正直、100ページくらいの物(1冊?)なら作れます。
やりたい事、やるべき事が、まだあるんですよー。
さて、どこから始めたかと言うと、2日間にわけて、
『メルシールー e.p.』『ex Negoto』インタビューから。
続けて、個人インタビュー×4と、10冊、10枚、の各インタビュー。
どれも長文になって全体量が多いから
分かりづらくなってるかもしれないけど、
特に個人インタビューを頭の中で行き来させてください。
4人の気持ちが思い合っていることがわかるはずです。
この柔らかな空気感が、ねごとの土台かと僕は思う。
こういう時、なにか"ガツッとしてないとダメ"的な、
力信仰なマッチョ思想がバンドとかロックにははびこってるけど、
音楽って根性物語やスポーツ性がすべてじゃないから。
それは幾つかの中のひとつでしょ。
そういう価値転換をそろそろしてほしいんですよ。
どうもこのへんが洗脳されててヒエラルキーになっていて、
結局は音楽の幅も価値観も狭めてる。
そらー、ルーティーン化するって、そんなんじゃ。
特に"ガールズ"が酷くて、
バンドっていうと「いかに男に勝るか」みたいな刷り込みが定着してる。
やる方も聴く方も。だから確かに需要もある。
でも、この予定調和は何?って思ってしまうんですよ。
もっと自由で居られないのかなぁ、って思ってしまう。
その点でねごとは新鮮というか、余計なものが最初に無いというか、
「あ、音楽のスタートラインに立ってる」て思うんですよ。
その中にちゃんと感情も例えば音質と同ヴァリューで有る。
男子バンドってこういう問題、あんま無いでしょ?
肉食から草食までバンドOKの了解があるのに、
なんで文系女子のバンドが成立しないかっていうと、
今言ったみたいな先入観・偏見があるからだと思うんですよ。
その累積結果が、やる方も聴く方も
"アイドル→萌え~"と"ギャルバン→ギャー!"だとしたら、
それは貧しい。この傾向って最近強まってるように思うけど。
でも音楽って、そういう事と関係なく本来あるものだと思うんですよ。
少しくらい正当にねごとみたいに、"音楽"があってもいい。
"音楽"が有った上で、"ガールズ"で"二十歳"。それがいい。
ていうくらい実はアルバムが凄い。
1曲目のストレートに走り出す"サイダーの海"とか、
2番の歌詞の変則バッキング、リズムセクションどうなってるんですか?
クラシカルなこのピアノって、歌メロと全然別メロなんだけど、
これライヴで弾きながら歌うの?とか。
よく引っ張られないなぁと思う。絶対音感があるから?
3年間分の中から選曲してるだけに、1曲ごとカラーがあって、
どんどんいろんな曲が良くなってくる。
インタビュー時点で僕は「week...end」と「ビーサイド」だったけど、
今は半歩リードして「季節」かな。
最後の歌詞のところとか、「季節」ヤヴァい。
歌詞は本人が意図したところとは別解釈がたっぷり出来て、
これはある程度ながく生きてきた人達、
要するに出会いと別れを経験してきた人には多分響く。
この歌詞で、この疾走感と軽さというか爽やかさだから良くて、
これって変に経験積んでいると多分重くなって透明感が消える。
ねごとの良さって、まさにそういうところだとも思う。
あとは、「ふわりのこと」。
最初聴いた時から、このタイプは後々染みてくるとは思ってたけど、
そのとおり今頃になってやって来た。
もう最初のピアノ何音かでOKというか、
この凛として安らぐ感じっていうのは、さっちゃんらしいかも。
同じスローな「AO」とはまた違う。
そう言えば、つい先日の夜、オワリカラのカメダくん達とメシ食って、
その時「ハイ!マーキー」つって最新号渡して、
ねごと話をまた真剣にしてしまったんだけど、
やっぱりみずきちゃんが個人インタビューで言ってる、
「それが音楽理論上、正しいか間違ってるかよりも、
いいと感じるかどうか」という発言に、
ねごとの個性も将来も関係してるだろうって話で一致。
曲の発想から含めて感覚主導な部分の勘とか、
不協和音等も含めた上でのバランス感覚とか。
あと、みずきちゃんが特にそうなのかなと思うんだけど、
ねごとがやろうとしている事は、
今の楽器なり編成では無理が生じるくらい広がりがあって
きっといろんな音やリズムやフレーズ等が
頭の中では鳴っているんじゃないかというカメダくんの話だった。
これは僕もそう思う。
でも、ねごとがいいのは、変に整理されないよう、
また、理論的・発想的な事も吸収できるよう、
要するに4人の良き刺激となって思い描く音なりを実現できるよう、
今回のメイン・インタビューでも4人が言っていた河野さんという
キーボーディストのプロデューサーが付かれたこと。
多分これも大きいんじゃないかと思う。
「メルシールー」は多分その初期段階なのかも。
もちろん、音作りのすべてはメンバー主導。
でもそういう必要な時期に、そういう方を迎える。
で、これが出来てるのは、マネージャーであり何よりもサウンド・ディレクターであるみるく。さんの存在も大きい。
ちなみに、谷川俊太郎さんとこへ行った時、
最初、谷川さんにメンバーと間違われたという彼女ですが、
ねごとの作詞・作曲面を本当にうまく引き出してるんだと思う。
ライヴ含めインディーな現場・姿勢も熟知し、音楽に限定されない視野を持つ彼女のトータルディレクションが背景でねごとをバックアップしていることも、この場限定で少し伝えておきたいです。
それと、10冊と10枚。
こちらは編集部・上田と、ライターの金子くんが、それぞれ担当。
さっちゃんが本を説明する時、一部朗読のようになって、
一瞬、「え?『街』?」とか思ってしまった。
「街」という時々ライヴでやってるねごとの未発表曲があるんだけど。
で、上田とさっちゃんが話している間、
僕はタイトルを写したりで、声だけ聞こえてくるじゃないですか?
さっちゃんて、少し高音混じりの声質と滑らかなのにハキハキした発音が綺麗なんですよー、と改めて。
さすがねごとのヴォーカル!
で、撮影が11時間。
鏡持ち込んで、ドライアイス炊いたら本当にモクモクで、
羽降らせて、最後は卓上の鏡を割って、
そしたらこれが写真のとおり本当にうまく割れて、
衣装はやっぱりさすが高山さんらしくて、
ヘア&メイクは、アーティスト写真と同じく奥平さん。
そしてもちろん野村さんで木村くん。
合成が前提とは言え、ストーリー仕立てなので、
実写でかなり近付けておかないと、ということで、
撮りながら試していく感じで進行。
テーマは「鏡の国のアリス」。
そこで野村さんと木村くんと僕には、共通認識があって、
それはヒプノシスをねごとでやりたいというもので。
ヒプノシスっていうのは UK70's のデザイナー集団。
「ピンク・フロイドの『Ummagumma』とかいいなぁ」と話してたら、
木村くんからのラフで、この表紙になりました。
で、対談が2本。
<瑞紀+佑>組がまず、何度見てもすごいPVでも有名なSOURと。
SOURの3人はあのアンサンブル並みにおもしろかった。
そうそう、ねごとの特にこちら二人は、相当コアに音楽聴いてますよ。
僕も「SOURで」と言われた時は、「え? SOUR」とは思ったんですが、
インタビューにあるとおり、高校時代の通学中に聴いてたって言うから。
今回の10枚もほんの一部です。
ヤーヤーヤーズだってコピーしてライヴでやってたらしいし。
このあたりの浸透がまだまだなんだーと思った。
まぁ、一見そういうふうには見えないのがねごとだから、
逆にギャップがあっていいのかも。
一方の<幸子+小夜子>組は、奇跡の実現、谷川俊太郎さんと。
これには、元ミュージシャンで現編集長・ライターである人物の
多大な協力があり実現しました。本当にありがとう。
この事は、あと1か月くらいでオープンになるので、
その時お伝えしますが、
僕は彼女の雑誌でマーキーとは別に谷川さんに取材してます。
当日は風が強かったなぁ。
ねごと取材の一番最後だったのと、
谷川さん宅の落ち着いた雰囲気とで、
何か修学旅行に来たような錯覚があって。
ご存じの人も多いかと思うけど、
谷川さんは詩にまつわる様々な表現方法を実践していて、
話していても本当に感性が"今"なんですよ。
音楽絡みだと新宿ロフトでライヴもやってるしね。
なんて感性が柔軟なんだろうと思った。
そこに昭和からの、それこそ日本文学史の一翼を担う経験が積まれてるわけで、知恵というか直観というか、鋭いし、あと楽しい。
話がおもしろいんですよ、冗談好きというかユーモアがあって。
あの詩のリズム感も大いに納得。
そこへ、ねごとのふたりのあの質問というか、
いやー、貴重ですよ、あれは。
二十歳のふたりだからこそ出来た事。
本当に思うんだけど、ねごとの4人って、
なんでこうもどこ行っても誰と話してても、
あんなに変わらないんだろうね。不思議なくらい。
あの温度の一定感は、もしかすると将来の大器なのか?
緊張するって言うわりに、全然そう見えない。
でも谷川さんの時は、ふたりともリラックスしてました。
谷川さんがフランクな方だからというのもあったと思うけど。
谷川さん、本当に真摯に話してくれた。
お会い出来て、本当に良かったと思ってます。
それで取材終了。
ていうか、これ相当ながくなってない? 大丈夫?
オレは大丈夫。
その後、ライヴで新曲「week...end」を聴いたんだけど、
その頃この曲が自分的なピークで初ライヴだったこともあり、
ちょっと足が地面から3mmくらい浮いてて、今一つ記憶が鮮明じゃない。
「メルシールー」はライヴだと一層ヘヴィなんでビックリ。
音も厚くて、かなりライヴ映えしてました。
あと、これは余談なんだけど、
ねごとの約1週間の取材期間中に、
ちょっとだけ不思議な事が2回あって。
それも同じような事が。
いや、それはとっても"いい印象"なんだけど。
昔から時々、何日間とか長期間、集中が続いてると、
「あれ?」と思う事が起こるんですが、今回久しぶりでした。
こういう話は、さやちゃんが得意だから
今度機会があったら話してみよう。
ていうか、
ねごともコーナーを持っているラジオ界の良心 SCHOOL OF LOCK で、
「お口ポカ~ン・フェス"学校の怪談"」に、
「怖い話した人はペアでご招待」って募集してたと思うから
応募してみようかな。
でも学生じゃないしなぁ。
ていうか、
根本的に無理がある。と思う。
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