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2012年6月 Archive

「Sabotage」をやると暴動になる

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2012年6月30日 06:38
  • MMM
6.30.jpg

という話を聞いたことがある。
Beastie Boys の「Sabotage」の話。

今、渋谷 WWW から帰って来ました。
アイドルと DJ とバンドが混在のイベント「VIVIVI」から。

バンドじゃないもん!、LinQ Lady、BiS、ニルギリス、YMCK、
そして多数のDJ達が出演。

予想通り最高だった。
ドラムンベースが上陸した頃、
エレクトロが起こり始めた頃と同じ感じがした。

動いてますよ、今。
地殻変動が水面下で起こっている。
今年の夏は多分、分岐点になる。

ラウンジではももクロ「行くぜっ!怪盗少女」かかってて、
満員状態でミックス&コール打ちまくりとか。
まるでももクロのライヴの現場のよう。
女子率も高め。
それにしても、このイベントかわいい女の子多かったなぁ。

DJ ねむきゅん、ヤバかったです。
こちらのフロア女子率も高め。
ゴリゴリなDJするのは知ってたけど、そういう話ではなく。

というのは、今日 DJ ねむきゅんは
最後「Sabotage」のでんぱ組.inc カバーにつなげた。
ら、本当に爆裂してしまって。
酔っ払ったボゾくんが勢い乗ってDJブースによじ登ろうとして
みんなが止めて、そのまま入場制限かかってるフロアへ突進。
フロア内がヒートアップしてお客ごとDJブースを押して、
危うくブースごとねむちゃんに倒れかかりそうになって、音も中断。
「あとは CD 買って聴いてくださいー」で難無きを得たけど、
僕はちょうどブースの真横で見ていたので、
ちょっとヒヤッとしたかな。

あの瞬間、思ってしまった。
やっぱりこの曲は人の中に眠る闘争心・衝動を呼び覚ます。

ほんとは初のフルヴァージョン公開のはずだったんだけどなぁ。
途中までだったけど、でも鳥肌立った。
でんぱ組.inc でのライヴもいいけど、
リリースされたあかつきには、かなりフロアで聴いてみたい。
DJの方々、ぜひ爆音で。
えいちゃん一世一代の絶叫直後のブレイクビーツとか最高にカッコイイ。
お願いします!



取材、病めろ! 仕事じゃないもん。

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2012年6月27日 22:55
  • MMM
2012.6.27.jpg

じゃあ何?

きょうも取材進行中。ガ―――と。
またガツと発表しますが、
『超アイドル主義』は連続特集として次号以降も続きます。

で、きょうもその取材。
マーキーとしては次の段階に入ってるので、
ハッキリ言って話し込んでます。
ただっぽい形式っぽいインタビューとは無縁な、
それはそれは深遠で、話が「私はあなたの迷宮」です。

この間は、新連載の取材も行って、
なんか自分でもすべてが初々しかったー。
キラキラってこういう感じだったなぁ、って高校時代を思い出した。

時代の流れの中で見ると、いろんな点が光り出す、
って感じでただ今構築中。
やってく中で分かったり気づいたりして変更も可。
すべてが今やわらかい。




Radio...たぬぴよ→ドロシー→アーバンギャルド

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2012年6月21日 16:04
  • MMM
きのうの「たぬぴよラジオ」(Ust)、ヒドかったー。
誰かツイートしてたけど、あれは伝説の Ust になりますよ。
だって寝てんだから、放送中に。
アヴァンギャルドォーすぎて爆笑してました。

アーカイヴが残ってるんで参考までに

たぬぴよラジオ vol.91 (2012.6.20)

昨夜(今朝)はラジオ聴いて2~3時間笑ってました。
たぬぴよ→ドロシーリトルハッピー「ハッピーナイト」
→アーバンギャルドのゲスト出演と3本、立て続けで。

問題の Ust 「たぬぴよラジオ」は、
毎週水曜深夜 24:00-25:00 で、
でんぱ組.inc のねむちゃん(夢眠ねむさん)と、
ディアステージ創始者の一人&ディアステの名付け親& LAZYGUNG の
吉河順央(よしかわすなお)さんの二人がやってる Ust。
まぁいつもグダグダとは言え...(笑)。
ねむちゃんとすぅぴよさん(吉河さん)の寝顔が見れる、
という点では完全ファンマストだったかと思うけど、
マジで話してる間に隣で寝てくとか。
あいづち打ってるんだけど、ほとんど寝言とか。
あんな Ust 初めて観た(笑)。

月・火・水 と3連チャン、ディアステですぅぴよさん企画、
「破」「天」「荒」があって、
昨夜は3日目終了後おつかれさまーの後の Ust だったからなんだけど。

という僕はまだお会い出来てなくて、
会ってみたい謎の人なんですよー。
昔の映像だと思うんだけど、
この方が、でっかいハンマーかなんかで、
ディアステかな?の壁を「よっしゃ いくぞー!」な勢いで
破壊してる YouTube 映像(壁ボコボコ)を見たことがあって、
「なんだぁぁ、この人!?」と思って以来、
時々投げやりで雑な(笑)感じがどうも気になってて。
でも、この方、まじで歌がうまい!
ディアステ最強の歌い手だと僕は思ってるんですが。

それとあれですね、りさちゃんのすっごいビンタ映像(これは地上波)。
あれで、でんぱ組.inc に対する取り組み方がシャキッとした、
というか背筋が(いや、でもマジ少し気合い入った)。
これら二つのこわい映像(笑)はなかなかトラウマチックです。

あと、「でんぱ組.inc」にならなかったら、
「チャペの泉」になってたっていう話もヤバかった。

その後 NACK5 でドロシーのラジオ。いつもにぎやか。
ダンスが凄すぎるんで、大人びて見えたりするけど、
KANAちゃんを除いてみんな高校生だし、
RUUNAちゃんに至っては高校1年だから15才。

んー。ん―――。1995年生まれ。
いや別に問題ないんですけど...もっとこわい事思い付いた。
BABYMETAL の YUIちゃん、MOAちゃんって中1だから...1999年生まれ。
え――――。
西暦にするとこわい。
人の記憶って4~5才くらいからだから、
音楽リスニングの歴史があったとしても2003~2004年以降?
え――――。やばいなこれ。
ネットにより時系列崩壊、以前に、時系列自体が無いという。
さすがベビメタ!

ということで話戻して、えとー、ハッピーナイトは...
まりちゃんが「ショートケーキの女王」とか...
時々飛び出す突然発言(笑)、
あの感じは今後大いに期待できる!と確信。ドロシーの発展にも。

アーバンギャルドは格言飛び交い過ぎで爆笑。
浜崎さんの高速ツンデレと松永くんの理屈が水と油で。
にしても松永くんは本当に本当に真の意味で文章を書ける人だけど、
話してると"開き直り愛"がまた素晴らしく、
理屈でラップするあの感じを劇場化(エンタメ化)すれば、
そのままアーバンギャルドだなぁ、とただただ感心でした。


で、3本聴いて自分で思った。
雑。
今これに関心がある。



MARQUEE Vol.91 重版

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2012年6月19日 20:04
  • MMM
ありがとうございます。
そしてご迷惑をおかけしております。
でも、今回の号はたくさんの人に届いたようで嬉しいです。

重版(再プレス)しました。
が、その重版分も既に書店さん等からの予約で完売し、
今現在は返品分のご対応になってます。
在庫は無いです。

さらなる重版はありませんので、
もしも店頭やオンラインで現物を見かけられたら
お急ぎお求めすることをお薦めします。

ももクロ・パワー、ハンパないです。
capsule の別冊とかも凄かったけど、ももクロは瞬発的な勢いが...

実は、今月6月10日発売の前々日、都内から出回り始めたんですが、
週明け11日お昼頃には欠品。たった3日半でした。
もちろん多く刷ったんですが...ズゴィィ。

それで重版したわけですが、
重版分は、6月25日に取次搬入となりますので、
早い所では、25日夕方から着店するはずです。
そこから28日、もしくは月末にかけて出回ります。
よろしくお願いします。

以下、本日19日現在 オンラインで在庫のある
(もしくは予約受付しているサイトです)
*必ず在庫があるとは限りませんのでご利用の際はご確認をお願いします

■HMV

■Amazon

■J BOOK

★その他、HMVさん、タワーレコードさんの店頭でも取り扱い中です




MARQUEE Vol.91 編集後記 MEG

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2012年6月15日 13:42
  • MMM
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今回、MEG さんから出てきたテーマは、折り紙でした。
「折り紙?」って感じですよね、ふつう。
そのわりには MEG さん、最初から、ドット、ボーダーって言ってて、
撮影スタイリングもそうなってます(写真のとおり)。

今回の撮影スタッフは、前回の「MEG FILES +」の時と同スタッフ。
フォトグラファー 新田桂一さん、ヘア&メイク 塩沢延之さん、スタイリスト 吉田佳世さん。
月島のハウススタジオで撮影。雰囲気いい所でした。

フォトジェニックな MEG さんの現場は、いつも本当スムーズで、
撮れば撮る程、OK テイクが増えるから、
後で選ぶのが大変っていう(笑)。
今回もアウトテイクならぬアザー OK テイクだらけでした。
その中から MEG さん主導で選ばれたのが掲載分です。

で、後日インタビュー終了後、
初めて今回のアーティスト写真を見ていて(P60 掲載)、
尖んがった肩パットやイアリング等、みんな紙で出来てて、
と話していたら、「これが折り紙」って渡されたのが、
P60 アー写の下にあるドイツ製の折り紙です。

で、見て、またまた「折り紙?」っ感じで。
なんか...フジヤマ、芸者感あるなぁと思って(笑)。
随分シャープな勘違いしてるなぁ、さすがドイツっ、と。
そうかそうか MEG さんの言ってた折り紙ってこの事かぁ、
と取材の最後の最後になって納得したっていう。

MEG さんはいつも自分の中に絵が見えてて、
それもすっごい明快だから、いつも彼女の意向を最優先してます。
常に MEG さん本人が発案者ということです。



MARQUEE(マーキー)Vol.91 編集後記 BABYMETAL

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2012年6月12日 12:02
  • MMM
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いやー BABYMETAL は鉄壁だー。
土台になってるさくら学院の学校コンセプト自体から鉄壁なんだけど、
今回取材で行った時も、インタビュールームからYUIMETALが
「コンニチワぁ」ピヨピヨッて出てきた途端、
気分が学校というか、「オレ、父兄?非常勤?」みたいな。
暗示がかるっていう点でも鉄壁だったりします。

MOAMETAL、YUIMETALは、Twinklestarsや
さくら学院の時のスチャダラパー Bose さん対談でもインタビュー済み。
SU-METALとは今回初対面だったけど、スッと話せました。

SU-ちゃんは、歌うことに対して意識高いと思いましたね。
シンガー気質なのは、インタビュー発言でも感じられるかと思います。
あと、この3人は発言内容が音楽的。音楽的な回答の仕方をする。

で、BABYMETAL の事を知ってる人と話して最初に出てくるのが、
やっぱり型破りな曲の事なんだけど、
僕はそれと同じくらい3人のアクトもすごいと思ってます。
もちろん Perfume の振り付けでも有名な MIKIKO 先生のアイディア・指導も大きい。
けど、中学生だからこそ発揮できる瞬発力・身体能力があってこそ。
なんか、シュルシュルシュルっと動きが素早い。
どうにもあれが不思議で。

アイドル横丁祭の時も、YUIちゃんとMOAちゃんが
ステージを袖から袖へ交互に全力疾走するんだけど、
「今の何?」みたいな...何か動いてる系。
演出で薄暗いし、あの二人はちっちゃいから。

ホント BABYMETAL っていうのは、
コンセプトの話で誌面でも書いたように、
3人の今だから実現できてると思うんですよ。
本人達にもスタッフにも
「こうしよう」「何々になりましょう」的な画策が無く、
"意味""理解"よりも"楽しい"だけで洗練していくという。
本人達の成長に沿ってるだけという。
物語でも設定でもないという強み。演じなくてもいいという強み。
この意識しなくていい身軽さが、
BABYMETAL の音楽のことでも言えると思う。

思い付きそうで誰も思い付かなかった事だけに、
ますます発明だなぁと思ってしまうんですよ。

BABYMETAL「いいね!」2012.4.8 アイドル横丁祭ライヴ





MMM Radio Psychedelic 25回目、本日 12:00 UP UP

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2012年6月11日 13:36
  • MMM
アップアップと言えば、あれですよ...ガールズ。
そうそう、昨日観てきましたー。
って、話、そっちじゃない!
にしても、でんぱ組.inc、もっ、ヤバ過ぎだぁぁぁ。
「キラキラチューン」のミスを演出するって、あれは想像絶してた。
何が起こってるのか最初イミわかんなくて。
ていうか、「Sabotage」が、Sabotageがぁぁぁ、Sabotageががが、
Sabotageが―――

何言ってるのかわかりませんね。
頭、巻いてませんよー。

でも、ガガガって感じになんですお。みんな卒倒する。
おかげさまで、先週から頭ふっとんだまま。
アイディアいっぱい出てきて、どう記事に落とし込むか困ってます。

その話じゃなかった、今回は(どうも話がアイドル主義になる)。

今日は恒例のポッドキャスト(ネトラジ)、
MMM Radio Psychedelic のUP日です。12:00 UP。

■webDICE

■HMV

クラムボンのミトくんと僕とで昔からやってます。
いつも勝手にやってます。無駄にグダグダに(笑)。

今回は、前回の好評 CAN 特集、
要するに1アーティスト特集に便乗し、またしても。
ズバリ、カンタベリーの重鎮、ロバート・ワイアット一本釣り!

マーキーはアイドル雑誌になるのでは?
という期待(期待なのかぁ?)をよそに、ド・プログレ(笑)。
そ言えば、何週間か前 Twitter で、
アイドルと一緒にジェントル・ジャイアントが載っていること期待、
みたいなことを見たような気がするんですが、とんでもない!
今回は、グレイシャス、ダルトンも一緒ですーー。

いや自分でも思うんですよ、ドロシーとダルトンかぁ...って。
トマパイとグレイシャス『!』ですよ、みなさん!!
世の中、仲良くしたい! ちっちゃい事もういいんで。

ももクロ特集で、20年振りにマーキーに帰ってこられた方もいたかも。
というのもプログレファンでアイドルに移行した人っている気がするので。
僕は今も元気にやってます。あなたも元気だったわけです。
だとしたら、それは本音で嬉しい。いろいろあったとしても。
ももクロさん達がやってる事って、ある意味今のプログレって意味を
たぶん分かってくれる人達なんだから。

で、ワイアット特集なんですが、
「肝心の『Rock Bottom』が入ってないじゃないかっ」なんですが、
それはもう歌えるくらいお互い暗記してるってことで、その次を。

今回のネトラジもなが~いんで時間ある時に聴いてみてください。



MARQUEE(マーキー)Vol.91 編集後記 Tomato n' Pine

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2012年6月10日 15:58
  • MMM
本編記事中(MMMarsumotoのアイドル日誌の所)にも書きましたが、
トマパイは聴いて瞬時「これはぁ!ぁ!ぁ!」と思いました。
例えば、ももクロやでんぱ組のように
誰が聴いても斬新!な事をやっているとは思わないけど、
いろんな音楽の粋を、決して派手ではないけど融合してる。
相当、クオリティ高いです。
派手じゃない分、逆にツウで、「これは相当な作曲だな」と思ったら、
agehaspringsで「なるほど!」と納得でした。

曲メロもだし、ホーンのアレンジとか特に、
90年代渋谷系のメロディ感というかフリーソウルな感じというか、
懐かしさも込みで今に更新されてて。
"懐かしいアーバンな感じ"自体が、サンプリングされてるみたいで。

だから、これがアイドルものとして成立してるのが、
最初信じられなかったし、新しいと思うんですよ。
そこはメンバー3人の賜物かと。
インタビューのとおり、
3人はアイドル戦国時代の外側でいいです的な謙虚さだけど、
その低体温な感じも、そして何より歌声も、曲のクールさと合っていて、
やはりトータルなプロデュースが利いてるなぁと感じます。

「ワナダンス!」頭3秒で瞬殺ってホントで、
ベースが入ってきて、もう「当確!」って感じでしたー。
イントロに被さる"Hurry up""keep on moving~"とか、
もうヤバくてヤバくて。気が遠のきそうなくらい。
で、ピチカート『Romantique 96』みたいなオーケストラが、
曲を広げながら上昇させてく。
あの感じは決定的だなぁと思います。

間違ってもいいから、元渋谷系ファン達は聴いたほうがいいかと。
そして、これが今のアイドルの一端ということで
偏見を捨ててほしい。と言うか、アッサリ捨てれると思います。
「ラウンジ寄りのクラブ系?」って印象だと思うんで。
3人の歌声は、それこそ土岐(麻子)さん系だし、
つまり熱唱型じゃないウィスパー混じりのエモーションだから。
マーキーでも昔から得意な。

トマパイは音楽から入ってOKなアイドルのトップだと思います。
(ていうか、絶対聴いてほしい!)

ワナダンス!



MARQUEE(マーキー)Vol.91 編集後記 Dorothy Little Happy

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2012年6月 7日 05:35
  • MMM
P45_JK_2.jpg

まず、コレ!

【VOCALOID小説】100人の朗読・MARI編その1

この人は、ドロシーリトルハッピーのMARI。高橋麻里さん。
かわいいですよねー。最後「キリッ」てするところとか。
あどけなさをまだ残したままでのこの感じ。
パステルでブライトな色彩感もピッタリ。やわらぐ。
2000年代前半のマーキー写真を担ってくれた草本利枝さん、
同じく2000年代後半を担ってくれた川島小鳥くん、
の色彩感によく似てて、少し懐かしくもあります。

で、次に、コレ!!

Dorothy Little Happy/Life goes on

Dorothy Little Happy。
このダンスのキレ、表現力! そして歌のまっすぐな感じ。

最近ずっと「仙台にはドロシーがいるじゃない」っていう、
結構前に誰かから聞いた言葉がループしまくり。(誰だったか...)

とにかく! 星の数程あるアイドルの中で、
これ程バンドの本質に通じるユニットはいない。
本気からしか出て来ないまっすぐさがあって。

まずわかりやすいのは、MARIちゃんの歌。
時々、曲や歌の枠をオーバーランする程の勢い。その気持ちの入り方。

参考映像(YouTube)として、とりあえず↓
『Life goes on』2011/10/22 新宿 BLAZEの歌い出しからしばらく。
『デモサヨナラ』Tokyo Idol Festival 2011の真ん中辺りの独唱部
『ジャンプ!』2011/08/14 マップ劇場

ハイトーンの甘い声質が揺るぎなくアイドルっぽい。
でも歌い方は、型にはまらず我流。
気持ちが曲や歌の枠を突き破って届いて来るぐらい荒削りな、
そして変な歌い癖の付いてない素の声が、あまりにまぶしくて。
結構高い音域まで出るのと、まず音程を外さないことから、
ヴォイスレッスンも続けている気がする。
もしそうだとして、そこで歌の型を身に付けるんじゃなく、
自分の声・歌がひたすら通るようレッスンしてるはず。
それは絶対正しいあり方だ。個性(その人)を伸ばすやり方だから。
そして一番肝心なのが、歌う気持ち。
これが「向かってくる」という程まっすぐ。
この感情のこもり方と発散力は、決定的なまでにヴォーカリストだ。
バンドのフロントヴォーカルと言ってもいいくらい。
アイドルにあって、彼女くらいヴォーカリスト然とした人も珍しい。

次にダンス。
僕も現場や動画を通して、観れるものは観てるつもりだけど、
やっぱりドロシーのダンスは屈指だと思う。
KANAちゃんのエモーショナルさ、KOUMIちゃんのしなやかさ、
RUUNAちゃんのチャーミングさ、元気いっぱいなMIMORIちゃん、
そしてスラッとしてカッコイイMARIちゃんの激しさ。
5人それぞれのカラーが合わさって。

どのユニットだって、力量不足な場合を別として、
それぞれに巧みに or 大胆に or セクシーに or かわいく or 独創的に、
or きれ~いに揃えたりはする。
でも大抵のユニットは、動きや揃えに一生懸命過ぎるというか、
変に過剰に動いてる気がして...
R & B やヒップホップの型が「ダンスが上手いこと」として刷り込まれてしまって、動きは巧みだけど全然はみ出て来るもの(つまり個性)が少ないという場合が多い気がする。
フィギュアスケートに例えると、7回転?ジャンプとか、
やたら技巧に走るあまりシャキシャキし過ぎてる感じというか。

もちろんアイドルの王道にして基本は、
無理をする時、無意識のまま出てしまう"隙"、
つまりぎこちなさ(そこがつまり"萌え")だけど、
なんというか...そのぎこちなさに情緒 or 色がない気がするんですよ。
なにか機械的で、よくあるぎこちなさに平均化してる、萌えが。
で、その平均化した萌えって、
"安心""親しみ"があるから、実際確かにウケてる。
もちろんドロシーだってほころび(隙)はあるんです。
ダンスのあの胸の透く程の揃えを見て想像できるようにストイックな訓練があって、それは本気を示してて、つまりは完璧を目指してるわけだけど、
そのストイックさだからこそドロシーの"萌え"って、
ハッとするような、もっと凛として清純というかぬるくない感じなんだと思う。
それが尊いんですよ、なにか。

ドロシーの動きは、曲や歌詞と、無駄なく最少限で合わせる程度で、だからストイックなんだけど、指先まで神経が行ってる。
激しくても静かでも表現しようとする意志を常に感じるダンス。

そういう品のある萌え(言い方が失礼かもしれないけど)は、
MARIちゃんの持つキャラクターに代表されるのかも、
という話は、本編のインタビューで。

それにしてもドロシーは、曲もバンドサイドへのアピールがデカい。
特集内最後のコーナー"MMMatsumotoのアイドル日誌"にも書きました。
特に『Life goes on』までを作曲されていた坂本サトルさんは、
90年代の例えばピチカート辺りが持っていたメロディ感やリズムに、
時代柄なのか通じるものがあって、それはTomato n' Pineにも感じる。
だから多分僕は、ドロシーもトマパイも同じように
「いい曲だらけだなぁ」と思ってるんだと思います。
だってドロシー『冬の桜 ~winter flower~』イントロのピアノの響きとオーケストレーションひとつを取っても、アイドルに限定されるような曲じゃないし。

ドロシーは、なんか...淡くてまぶしいんですよ、自分の中で。





速報3 MARQUEE Vol.91 Amazonの発売日について

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2012年6月 5日 19:12
  • MMM
Amazonさんでの予約スタートしました。
ありがとうございます。

がー、発売日が思いっきり間違ってます。

正しくは、6月10日 発売。
6月10日
6月10日
6月10日
です。
決して6月7日ではありませんので、お間違いなく。

なぜこういうミスが起こるのか分かりません。
(っていうか、どこから7日? 7日なんてまだ印刷所ですよ、本)

もう一度。
MARQUEE(マーキー)Vol.91、
アイドル特集[ももいろクローバーZ 特集]は、
6月10日の発売です。

よろしくお願いします。

MARQUEE Vol.91




速報2 OK!! MARQUEE Vol.91 Amazonも予約スタート!

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2012年6月 5日 14:04
  • MMM
本日(6/5)、Amazonさんも予約スタートしましたー。
(フー、一安心)

全国どこの書店からもオーダーはいただけます。
音楽雑誌(書籍)マーキーVol.91と言っていただければ。
それでもお店さんサイドが「...」な場合は、
本にはISBNコードというものがありまして、
「ISBN978-4-434-16759-1」と3回叫んでいただくと大丈夫かと。
(1回でも大丈夫です)
がー、はやめに確実になら、
Amazonさんを始めとしたオンラインも効率的か、と。

速報...それだけです。

引き続き、幾つかの記事の裏話(編集後記)も、
このブログでUPしていきます。


MARQUEE(マーキー)Vol.91 編集後記 でんぱ組.inc

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2012年6月 4日 21:56
  • MMM
2012.6.4.jpg
photo/藤城 貴則


今回、最新号 Vol.91 では、撮り下ろし込みの計3ページ
+ねむちゃん(メンバーの一人、夢眠ねむ)連載1ページ、
の要するに4ページでお届けです。

ねむ連載『まろやかな狂気』第二回目のゲストは、南波志帆さん。
ディズニーランド行って、そのあと対談していただきました。

本編記事は、
7月リリースの『キラキラチューン/Sabotage』最速インタビュー!
全員にたっぷりお話を聞いてます。

りさちゃん(相沢梨紗)が深イイ話をしてたり、
ねむちゃんが『Sabotage』&ビースティーの神髄を突く発言で、
なぜヒャダイン・アレンジなのかを暗に解説してたり、
言うまでもなく、えいちゃん(成瀬瑛美)が
作詞 meg rock さんでブッ飛び、というか、いつもブッ飛びで、
みりんちゃん(古川未鈴)が最初サバスの『Sabotage』聴いてて、
「さすが!」としか言い様がないというか、
「そういうみりんちゃんが好き」と言うファンも多いと思います。

この写真は、今回の撮り下ろし別ヴァージョン。
誰もディレクションしてません。
机の上に僕が乗って「前に来たら、どれくらい後ろ側が見えなくなる?」
ってフォトグラファーに試し撮りしてるのをチラ見して、
この、組み、ポージングです。
自分達で形に持っていく。

現場で垣間見るからこそ、声を大大大にして言いたいし、
アホな勘違いを本当、払拭拭拭したいんだけど、
この人達は多くのアイドルとは違って、ホント自主性の塊だからね!
まったく、なんにも、いつも取材してるクリエイティヴ気質のミュージシャン達と変わらない。
あと、6人揃うと、うるさいの含めて(笑)アイディア・発言出過ぎっていうか、
時々インタビューまとめるの、たいへんです(笑)。
話、おもしろ楽しいし、物事が分かってる、
という以上に、人の気持ちを汲めるんですよ、この人達は。
それがなぜかも今回、コラム『神聖でんぱ論』で書かせてもらいました。
アキバの意地とも言える"表現"の話と一緒に、ガッツリと。

去年 12月10日発売の MARQUEE Vol.88(People特集号)で、
いきなり裏表紙+16ページで登場したでんぱ組.inc だけど、
あの時は「???」だったかと。
でも、ここに来て、いよいよヤバくなってきたと思うんですよ。
オザケン『強い気持ち・強い愛』カバーとか、
ビースティーの最高にカッコイイこの曲のカバーとか、
そんなの記号くらいのもので、
本質は、新しい時代のアイドルのカタチだと僕は確信してます。
(て言うか、アイドルでもクリエイターでも、もう肩書きはどうでもいいです。そんな世の中、死んでしまえ!)

中田くんと出会った時も、初めてカエラさんを取材した時も同じ。
「あ、これは、そうだよね」っていう直観があるわけで。
そこに、「条件そろってるし」と「これから1年半くらいの流れが、こうだから」っていう編集者的観点を加えれば、
「だいたい、こうだよなぁ」って、
でんぱ組.incに関しては確信持ててたんですよ。
たまたま、アイドルっていうジャンルの中に、
それが現れてました、今回は。

ていうか、でんぱ組.incの事を言い始めると、
ちょっと止まらなくなるので、また。誌面でも。

最後に一言だけ。
ライヴ、絶対観たほうがいい。悪りぃ事、言わないんで。
ライヴっていうのは、彼女達のアクトだけじゃなくて、
ファン達の応援も含めた一体感の話。
それ観たら感動するよ。
なんで音楽硬派なマーキーがガンガン取り上げてるかも絶対分かる。




速報! MARQUEE Vol.91 オンライン予約の件

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2012年6月 4日 18:58
  • MMM
お問い合わせいただいてます、オンライン予約の件ですが、
現在、Amazon さんは、まだです。
6月8日 or 9日には、ご予約できる形になるかと。
(amazan さんの処理次第なので、こちらでは把握しきれず、すみません)

タワレコさんのオンラインご予約は SOLD OUT です。

HMV さんのエルパカブックスさんは、
先週金曜に一度 SOLD OUT しましたが、
今朝、数を増量確保し、現在はご予約可能です。

以上すべてネットのオンラインショップでのご予約です。

店頭でのご予約は、店舗ごとで現在も可能なはずです。
もちろん、6月10日には、大手書店を含め、
タワレコさんや HMV さんの各店頭には出回ります。

あと、配送の関係上、都内の早い所では8日夕方から、
そして10日にかけて大体の所、
北海道や九州は11日、遅くとも12日には出回るはずです。

よろしくお願いします。



MARQUEE(マーキー)Vol.91 編集後記 ももいろクローバーZ その2

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2012年6月 2日 03:47
  • MMM
ももクロ撮影、怒濤でした。まるで戦場。
メンバー5名、スタッフ含め計20人くらいが入り乱れての。

時間は、最初 75分間の予定が、
やっぱり前の収録が押してヤバ~と。
撮影とインタビューのトータルで55分間になってしまいました。
ももクロって今本当に時間ないんですよ。
って写真見ても全っ然そんなふうに見えないんですが。

そう言えば、表紙になってる旗(フラッグ)ですが、
あれは今回のアートディレクター&デザイナー、
渡辺くんディレンションのもと、作ってもらいました。
ちなみにこの渡辺くん、モノノフです。
なのでデザインにも注目。細かい配慮もありますので。

で、フラッグですが、この案はシングル内容を知る以前から出てたんですが、横アリ行ってビックリ。
そう、最初がフラッグの行進だったから。
これは偶然の一致です。
ただ、「ももクロって、やっぱ少女の凛とした感じ、勇敢な感じだよね」で渡辺くんとも一致してて、基本をその方向で行きたいとは思ってました。

当日は、撮影セットを2か所組んで対応。
何日か前から、時間短縮した場合のシミュレーションもしてたけど、
やっぱ強行でしょ。
なんとか予定どおりの20カットを撮れたわけですが、
撮影始まって10分くらい経ったところで、
まずインタビューを撮影と並行することに変更。
このままじゃインタビューしてる時間がないってことになって。
実はライティング等の関係上、全員同時撮影は一切なく、
すべて一人ずつバラで撮ってます(なので20カット)。
なので必ず誰かがインタビュー中に抜けて撮影しているという。
それで一人約10分で4カット、それを5回しするっていう。
もう次から次、バッタバタでした。
本人達は至って元気そうだったけど、
目まぐるしい思いをさせてしまって、申し訳なかったと思ってます。

でもホントよくやれたと思う。
第一に、5人の勘の良さがあってのこと。
(ここは前回の撮影で分かってたけど、やっぱ素晴らしいですよ)。
そしてフォトグラファー太田好治くんと撮影助手達、
アートディレクター渡辺くんの集中力の賜物。
メイクさん、スタイリストさんは手慣れたもので、
とは言いつつ、こんな進行でご無理お願いしたかとは思います。

で、これが入稿の初日夜の事だったという。
その後のチェック&作業が半日ズレたらアウト
っていう短期決戦を経て、無事、完成。
いや~、この進行はしびれた。
本当にみなさん、おつかれさま。ありがとうございました。

そしたら、印刷が過去最高に色も合って絶好調だったっていう。
ももクロさんページに限らず。
ズバッと解決、いや、バッチリと決着。

はやく、見てほしいなと思ってます。

MARQUEE Vol.91  6月10日発売


MARQUEE(マーキー) Vol.91 編集後記 ももいろクローバーZ その1

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2012年6月 1日 10:39
  • MMM

vol.91_H1.jpeg

6月10日発売のマーキー最新号 Vol.91 の内容をアップしました。

MARQUEE Vol.91

そうなんですよYO!
ももクロの新曲『Z女戦争(オトメセンソウ)』は、
作詞作曲がやくしまるえつこ。

これ、電話口で最初聞いた時、絶叫しましたー。
さすがに予想外だったので。というか「どうなるんだぁ?」って。

マーキーは表紙を含め、
何度もやくしまるさん撮影&記事をやってきたから、
だから今回ももクロさん表紙でガンガン行ったというのもあります。
少し納得していただけましたよね?

とりあえず、曲内容とか少し書いておきました。
最新号のコンテンツ(New Issue の所)を
チェックよろしくお願いします。

大事な事を書くのを忘れた。

表紙は撮影(この話は追って)したわけですが、
右上にイラストくっついてますよね?
これは、やくしまるさんが、
今回の『Z女戦争』を着手した最初期に描かれたイラストです。
マーキー最新号表紙にて、初公開となります。
で、これがおそろしく今回のアーティスト写真に近い!
というか、記事本編には、
やくしまるさんが新曲構想の際書いたメモ書きというのがあって、
それも文中で掲載しているのですが、
そのメモは MV 等にも反映されたとのことです。

ももクロさん新曲『Z女戦争』、ハッキリ言ってヤヴァイ!




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