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MARQUEE(マーキー)Vol.91 編集後記 Dorothy Little Happy

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2012年6月 7日 05:35
  • MMM
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まず、コレ!

【VOCALOID小説】100人の朗読・MARI編その1

この人は、ドロシーリトルハッピーのMARI。高橋麻里さん。
かわいいですよねー。最後「キリッ」てするところとか。
あどけなさをまだ残したままでのこの感じ。
パステルでブライトな色彩感もピッタリ。やわらぐ。
2000年代前半のマーキー写真を担ってくれた草本利枝さん、
同じく2000年代後半を担ってくれた川島小鳥くん、
の色彩感によく似てて、少し懐かしくもあります。

で、次に、コレ!!

Dorothy Little Happy/Life goes on

Dorothy Little Happy。
このダンスのキレ、表現力! そして歌のまっすぐな感じ。

最近ずっと「仙台にはドロシーがいるじゃない」っていう、
結構前に誰かから聞いた言葉がループしまくり。(誰だったか...)

とにかく! 星の数程あるアイドルの中で、
これ程バンドの本質に通じるユニットはいない。
本気からしか出て来ないまっすぐさがあって。

まずわかりやすいのは、MARIちゃんの歌。
時々、曲や歌の枠をオーバーランする程の勢い。その気持ちの入り方。

参考映像(YouTube)として、とりあえず↓
『Life goes on』2011/10/22 新宿 BLAZEの歌い出しからしばらく。
『デモサヨナラ』Tokyo Idol Festival 2011の真ん中辺りの独唱部
『ジャンプ!』2011/08/14 マップ劇場

ハイトーンの甘い声質が揺るぎなくアイドルっぽい。
でも歌い方は、型にはまらず我流。
気持ちが曲や歌の枠を突き破って届いて来るぐらい荒削りな、
そして変な歌い癖の付いてない素の声が、あまりにまぶしくて。
結構高い音域まで出るのと、まず音程を外さないことから、
ヴォイスレッスンも続けている気がする。
もしそうだとして、そこで歌の型を身に付けるんじゃなく、
自分の声・歌がひたすら通るようレッスンしてるはず。
それは絶対正しいあり方だ。個性(その人)を伸ばすやり方だから。
そして一番肝心なのが、歌う気持ち。
これが「向かってくる」という程まっすぐ。
この感情のこもり方と発散力は、決定的なまでにヴォーカリストだ。
バンドのフロントヴォーカルと言ってもいいくらい。
アイドルにあって、彼女くらいヴォーカリスト然とした人も珍しい。

次にダンス。
僕も現場や動画を通して、観れるものは観てるつもりだけど、
やっぱりドロシーのダンスは屈指だと思う。
KANAちゃんのエモーショナルさ、KOUMIちゃんのしなやかさ、
RUUNAちゃんのチャーミングさ、元気いっぱいなMIMORIちゃん、
そしてスラッとしてカッコイイMARIちゃんの激しさ。
5人それぞれのカラーが合わさって。

どのユニットだって、力量不足な場合を別として、
それぞれに巧みに or 大胆に or セクシーに or かわいく or 独創的に、
or きれ~いに揃えたりはする。
でも大抵のユニットは、動きや揃えに一生懸命過ぎるというか、
変に過剰に動いてる気がして...
R & B やヒップホップの型が「ダンスが上手いこと」として刷り込まれてしまって、動きは巧みだけど全然はみ出て来るもの(つまり個性)が少ないという場合が多い気がする。
フィギュアスケートに例えると、7回転?ジャンプとか、
やたら技巧に走るあまりシャキシャキし過ぎてる感じというか。

もちろんアイドルの王道にして基本は、
無理をする時、無意識のまま出てしまう"隙"、
つまりぎこちなさ(そこがつまり"萌え")だけど、
なんというか...そのぎこちなさに情緒 or 色がない気がするんですよ。
なにか機械的で、よくあるぎこちなさに平均化してる、萌えが。
で、その平均化した萌えって、
"安心""親しみ"があるから、実際確かにウケてる。
もちろんドロシーだってほころび(隙)はあるんです。
ダンスのあの胸の透く程の揃えを見て想像できるようにストイックな訓練があって、それは本気を示してて、つまりは完璧を目指してるわけだけど、
そのストイックさだからこそドロシーの"萌え"って、
ハッとするような、もっと凛として清純というかぬるくない感じなんだと思う。
それが尊いんですよ、なにか。

ドロシーの動きは、曲や歌詞と、無駄なく最少限で合わせる程度で、だからストイックなんだけど、指先まで神経が行ってる。
激しくても静かでも表現しようとする意志を常に感じるダンス。

そういう品のある萌え(言い方が失礼かもしれないけど)は、
MARIちゃんの持つキャラクターに代表されるのかも、
という話は、本編のインタビューで。

それにしてもドロシーは、曲もバンドサイドへのアピールがデカい。
特集内最後のコーナー"MMMatsumotoのアイドル日誌"にも書きました。
特に『Life goes on』までを作曲されていた坂本サトルさんは、
90年代の例えばピチカート辺りが持っていたメロディ感やリズムに、
時代柄なのか通じるものがあって、それはTomato n' Pineにも感じる。
だから多分僕は、ドロシーもトマパイも同じように
「いい曲だらけだなぁ」と思ってるんだと思います。
だってドロシー『冬の桜 ~winter flower~』イントロのピアノの響きとオーケストレーションひとつを取っても、アイドルに限定されるような曲じゃないし。

ドロシーは、なんか...淡くてまぶしいんですよ、自分の中で。





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