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でんぱ組.inc ZEPP TOKYOワンマン

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2013年1月21日 14:18
2013.1.21 - コピー.jpg

昨日は、もちろん ZEPP TOKYO へ、でんぱのワンマンへ。
当券出ない、圧縮起こっても隙間目立たない、会場ギッシリの中へ。
6色様々のサイリウムが綺麗で、
"君も絶対に降参しないで進まなくちゃ!"のりさちゃんのサビ行く所で、
2階からそのサイリウムの海へダイヴ!

いやホント「もういいんじゃないか」と思った時、そうしますね w

1989年、ロンドン・ウェンブリーアリーナで、
THE WHOの『TOMMY』生誕20周年ライヴ、"Overture"頭のホーンから暫くしてドラムのフィルが入ってくる「TOMMY 本編!」って所で、
次気がついたら目の前に床が広がってた(笑)という、
そういうフッと持ってかれる瞬間体験ってあって、
(音で意識をなくしたのはこの体験だけ)
昨日のでんぱは、それに匹敵するものがあった。

もう涙が止まらない。

前回リキッドワンマンの"W.W.D"の語りパート以降もそうだった。
あの時は、我慢し過ぎたか体の中が熱くて、
と思ってたら、そのうちツーと。で、ハッと。
なんと見事、泣いてないのに涙だけが流れてる状態で、
いや、これはさすがに自律神経的にヤバイかと思いました。

昨日はと言うと、打って変わり、
もう"W.W.D"の事も、取材等によって彼女達の事も、大筋わかってるので、ハツラツと非常に健康的に泣かせていただきましたー。
みりんちゃんの独白、からの、"W.W.D"で。
やっば、"W.W.D"語りパートの、りさピンキー・パートに入ってくとこでの、オーボエみたいなのが加わるあのクラシカルなバッキングが最高なんですよぉぅ!!!

でんぱは、最初から勘づいてました。
この子達、この笑顔の元気パワフルかわいいの奥底にザラッとダークな、
もっと言えば人をはねつけるような感情が、きっとあるだろう、
もしくはあっただろうって。
恨みが。
それを遂に昨日ハッキリと、みりんちゃんの独白で聞いた。

自分をいじめた人達を見返す為に、私はアイドルになって輝こうと思った。

もちろんこれはきっかけ。今はこれをバネにしてポジティヴ変換。
アイドルとしてストイックさが人一倍強いのも、これゆえ。
今は知ってのとおり本人もツイッターにこうつぶやいている↓
「少しでも私をみて自分の生活にプラスな何かをあげれればいいな。私がそうであったようにね。それが今のアイドルをしてる理由です 」

あれは本当に独白だ。6人6様の独白。
中でもみりんちゃんは、
いじめられて、そしてあらゆる事から自分の感覚を麻痺させることで、
無関心・無感動・無気力の向こうに自分を逃がした人だ。
その彼女は今も時々気配としてフッと感じることがある。
話し始めて一瞬気持ちの距離をとる時とかに。
もがちゃんは言うに及ばず(すみません!)、
あんなに闊達に喋るりさちゃんだって、
射程外に話が及べば途端に言葉もとぎれ不安定極まりない。
でんぱの6人はあんなにかわいいのに、
もがちゃんなんていつ Zipper あたりの表紙飾ってもおかしくないのに、
なんでみんなこんななんだろうって最初不思議で不思議で。
でも彼女達は、全然演技でもなく、本当にマイナスだったという...
このへんは奇跡かも。いや奇跡でしょ、これ。

思ったのだ。みりんちゃんの独白を聞いていて、
これはゴスペルなんだと。
ブルースと言う人もいるけど、僕は、もうゴスペルの域だと思う。
恨んで恨んで恨みきれないくらい恨んで、もうどうしようもなくて、
その恨みが果てまで行った時、その時、恨みは祈りに変わる。
祈りに変わらざるを得ないそれがゴスペルの誕生。

「みんな恨みが中途半端なんだよ」
まだ若かった僕にそう諭してくれたのは灰野敬二さんだったが、
今またそれをでんぱ組.incで確認した気がする。

それくらい執着が、執着とかこだわりと言うと聞こえはいいけど、
実際は念。それが明るいか暗いかは僕はどっちでもよくて、
時と場所が変われば見方が変わってしまうそんな道徳基準以前の、
その根源となってる、正否・明暗もないエネルギーのようなもの、
言葉の誤解のないように捉えてほしいけど、コンプレックス(塊)。
その質量が大きくないと何かにはならないし、
これを凝縮しないと人にも伝わらない。
そこが大事というかすべてだと思ってます。
創作の原点もそこ。
例えば、ももクロは、でんぱとは傾向こそ違って、
疑いなくきた人達かと感じるけど、
似た真っ芯の凝縮そして持って生まれたエネルギーを感じる。
というふうに。

でんぱは昨日を観る限り、まだ蒸留途上だなと思います。
もちろん、"Future Diver"から"でんぱれーどJAPAN"の間に、
ポジティヴ転換されてるわけですが。
いつか透明な澄んだ状態になるかもしれないけど、
その時はもうでんぱ組.incは彼女達にとって必要のないものになってるだろうとも思う。
今でんぱ組.incが発熱しているのは、
みりんちゃんじゃないけど、晴らすものがまだまだある証拠。
今音を立てて摩擦する程ものすごい流れになってるでんぱ組.inc。
これこそはドキュメント。
目撃できている僕らは幸せだ。

なので、
人って精神、生命体なんだなぁって、
でんぱ組見てると頭ん中が宇宙規模になってしまう。

ロックかアイドルかとか、もうどうでもいいですよね?

で、かわいいってこと。
それ自体が『幸せ』。
はやくここへ!


P.S.
初めてサイリウムが飛び交うってのを見ました。
会場の興奮状態そのまま。
今のでんぱの熱量そのまま鏡映し。
それにしても女子多かった。それはいいとして。
僕もいろんな現場行きますが、
でんぱ現場は今トップか2番目の熱さですよ。
ファンが口上をラミネカードにして1200配る、それも自主的に。なんて事が以前からザラに行われてるでんぱメンバーにも劣らない愛溢れ過ぎな現場という意味も含めて。
本当にでんぱは、ファンとの一体感と開かれ方がバンド・アイドル問わず最上にして理想的。これがこのまま社会・世の中であってほしい程。
直後のオフ会は160人超えだったとのこと。
で、お祭りなんだから、多少許されたい。その気持ちはホントわかる。
ただバカ騒ぎしてんじゃなくて、
ちゃんと例えば"Future Diver"の「ゆ・め・で、Ho!」の所で飛ばしてたりして、曲の盛り上がりに合わせて気持ち上っての事だっていうのも知ってます。
けど、二度と間違ってもステージにサイリウム投げるな!
(ねむちゃんに恒例のミドリウム渡そうと届かずひょいと投げたあれではなく、りさちゃん側に 15m くらいの距離から投げたおまえだ、おまえ!)
これだけは!!

P.S.2
会場発表された次のでんぱワンマンは↓
8/31 大阪城野外音楽堂
9/16 日比谷野外大音楽堂
楽勝だと思われます。

P.S.3
MARQUEE(マーキー)Vol.94 発売中
でんぱ組.inc「W.W.D」特集 計12ページ
"W.W.D"作者 ヒャダインインタビュー
"冬へと走りだすお!"作者 かせきさいだぁインタビュー
古川未鈴:水着グラビア+パーソナルインタビュー
夢眠ねむ連載
12/10 発売なので在庫僅少です。お急ぎを。



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