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2013年6月 Archive

時代

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2013年6月26日 22:33
でんぱ組.inc、BABYMETAL、LinQ、PASSPO☆、9nine、BiS、アプガ等が、
今年ロック・イン・ジャパン・フェスに出演!!

これは素晴らしい!としか言いようがない。

できれば本当は、ZEPP TOKYOやNHKホールですら
人が入りきらない集客力を持つでんぱ組.incやBABYMETAL等を
通常にバンド勢と対等にステージ出演させてほしかったとは思うけれど、
今は取り敢えず、これはジャパンフェス、英断だと思います。

時代の流れ、そして何よりも「ROCK」というものを、
本質で捉えるなら、これは必然の事。
(今のアイドルの根底は、昔のロックくらい危険ギリギリ)
少し広げて言うなら、「今、音楽はこうなっている」、
その自然な、偏見のない目線を持っているなら必然の流れ。
もうアイドルだ、バンドだ、DJだ、と言っている暇などないくらい、
今の「アイドル」の先端部は、音楽的にもスタンスとしても革新的。
少なくとも「パフォーマンス」のくくりなら、
グループによっては圧倒的なものがある。
ハッキリ言えば、でんぱやBiSやベビメタ等のやっている事・音楽を、
「アイドルだから」と言うのは偏見以外の何者でもないから。
純粋に「音楽」のくくりでいいと常々思ってます。
(フェスなら尚更「エンターテインメント」のくくりで)
今年はこれをしっかり確かめるにも「音楽」を楽しむにも絶好のチャンス。

ということで、去年から水面下で起こっていたアイドルの拡大が、
とうとう誰の目にもわかる形になった。

今年2013年の夏フェスが臨界点と、
去年6月の小誌「ももクロ表紙特集号」から書いてきたとおり。
というか、当然この流れは水面下で進行していたわけで、
アイドルサイドで言えば、去年のももクロのブレイク以降、
今年1~3月のリリースラッシュがあり、その第二波が6月にあった。
その数字の伸び方は、アイドルファン以外の認知が含まれての事で、
その先頭が、でんぱ組.incやBiSやBABYMETAL等。

音楽を外見で判断しジャンル分け・レッテル張りするのを、この機会にやめて、
コアな視点で言うなら、中身・内容だけでチョイスすべきだし、
広い視点で言うなら、音楽というくくりで楽しむ、
それが本当に、ふつうの事になってほしいと思う。
音楽の原点に立ち返ってほしいと思ってます。
じゃないと、音楽、滅ぶと思いますよ。


まっすぐに咲いていく

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2013年6月18日 10:52
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これがどんなに価値のあることか。

ドロシーリトルハッピー、シングル「colorful life」、
オリコンウィークリーチャート8位! 17000枚!

これは究極、メンバー達の努力とファン達の愛情による結果だから。
運営、レーベル、関係者達を含めての。

8位という順位・数字は、チャートからすれば特別ではない。
けれど、この順位・数字に至ったプロセスには価値がある。

ドロシーのメンバー達は何度も何度も言ってきた。
「私達は歌とダンスで伝えたい」と。
これが今彼女達が居るアイドル業界で、逆にどんなに過酷なことか。

今のアイドル界で、売り上げを上げるということは、
いわゆる「接触」を濃くすることを意味するに等しい。第一段階として。
そこを本来の、真っ芯の、「歌とダンス」で風穴開けたのだから。
この数字と順位が、この数字・順位以上の価値を持つと言うのは、
その意味においてでもある。
つまりドロシーは、「正統」を示した。
本来あるべき、そして中核になるべき要素で、
アイドルというものの姿を示した。

そしてドロシーの場合も、現場で多くの箱買いを見た。
アイドルの世界では以前から揶揄もされる「1人のファンが100枚単位で買う」というもの。
その100枚は別ファンへと配られ広められるとは言え、ドロシーも今後はこれを「100人のファンが1枚ずつ買う」に移行させる必要があるし、それを願い努力するのはメンバーばかりかファンも同じだ。
けれど現段階において、この「100枚買い」がなぜ起こったかと言えば、
トップ10入りを目標に掲げたメンバー達をファン達が応援したから。
なぜ応援したか、その根源理由は、
メンバー達がひたすら歌とダンスに打ち込むひたむきさを見て。
その邪念の無さ、まっすぐに咲こうとする姿勢に打たれてなのだ。

インタビューではカットしたけれど、
「特典会の時間を減らしても1曲でも多く歌いたい」と言っていた。
今回の約2か月に渡るインストアイベント中も、
回を重ねるごとにその方向に移行し、無料公演なのに毎回7~8曲を披露。
1日2回公演でセットリストを変えるから、
10数曲を聴けるという徹底ぶりだった。

これにファン達は反応していった。
以前からこのドロシーを望んでいたコアファン達など、
ここぞ!とばかりに後押しをする。
2か月前、「私達はこの曲でトップ10を目指します」と聞いて、
ほとんどのファン達が「難しいだろうなぁ」と半信半疑だったと思う。
けれど運営・レーベルの対応・姿勢も含め、
彼女達の気持ちが徐々にファン達を本気にさせていく。
そうしてインストアは最終日、
越谷レイクタウン1日3公演に至るまで、相当な熱量を帯びていくことに。
もう歌声も通り、表情も自然と付いていて、ダンスも流麗過ぎる程で、
連日の稼働からくる疲労をまったく感じさせない成果もそこにはあった。
もちろん、それは彼女達の気迫でもある。

その過程の「100枚買い」。
これはファンの愛情なのだ。
この風潮の真っただ中、歌とダンスで、真っ芯で勝負しようとする彼女達、
そのひたむきさに対する。
人によっては敬意に近いかもしれない。
メンバー達とファン達とのこの気持ちの一致。
この「思い合う」、尊重する関係を綺麗に描けたこと。
これが財産なのだ。
これが何物にも変えがたく、尊いと思うのだ。
だからドロシーは本当に大事なものを手に入れた。ファンにしても同じ。
ドロシーはメジャーという列車に本当の乗車をした。

今週もチャートは激戦。
多くのファン達も当初10位に入るかどうかギリギリと思っていた中の8位。

インストア最後のステージで、泣き崩れそうになるメンバー、怒号のようなまでの渾身の声援、握手会なのに双方もう会話になっていないあの光景が忘れられない。

おめでと、ドロシーリトルハッピー。


ドロシー『colorful life』発売記念 特別ブログ

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2013年6月13日 00:16
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Dorothy Little Happy 最新シングル『colorful life』、
強豪ひしめく中のオリコン初登場7位、おめでとうございます。
今回のドロシーはレーベル、運営、メンバー、ファンが結束しています。
今後へ繋がるそういう大事な基盤が出来上がった気がする。
そしてドロシーが、もともとの"歌とダンスそして品格"のまま、
より幅広い層に知られ始めているのが何よりも嬉しいです。

ということで、普段絶対やんないんですが、
発売したばかりの小誌 MARQUEE(マーキー)の、
ドロシー『colorful life』の記事を、そのままブログ掲載します。
推しなので。
ネット上に今作に関するまとまった記事がないので。

相変わらず、ながいです。ではでは、ご一読を。
なお、小誌では1年前からドロシーの歌姫、高橋麻里さんの連載を掲載中です。
今号からその連載がリニューアルしました。
そこでも彼女およびドロシーの音楽に対する姿勢が語られています。
特に今回は重要な発言があります。
こちらは本誌でよろしくお願いします。


Dorothy Little Happy「colorful life」
ドロシーが「空」になってこれからの出会いを作っていく

photo/藤城 貴則
text.interview/MMMatsumoto


 鋭い切れ味と情緒を兼ね備え"表現"としてのダンスに長けるドロシーリトルハッピー。その一方で彼女達は歌に関しても卓越している。本格的な活動期に入った去年末のシングル「風よはやく」以降、集大成アルバム『Life goes on』を経て、今彼女達の歌が著しい成長を見せている。
 そんなダンス&ヴォーカル・ユニットとしてのドロシーが、初夏に放つニューシングル「colorful life」が実にさわやかだ。収録された3曲はどれもエバーグリーンなメロディ感を持っている。注目すべきは、メイン曲"colorful life"を、秋元瑠海、富永美杜、早坂香美の高2組が歌っていること。ドロシーの歌と言えば高橋麻里だが、ここでは3人のフレッシュな歌声で、青と白、初夏の空のイメージを一層広げる。更に坂本サトル氏作の"どこか連れていって"では高橋麻里が全面ヴォーカルを取り、力強くも恋心の切なさを歌う。ドロシーでは初提供となる磯貝サイモン氏による生粋のシンガーソングライター曲"set yourself free"とともに、さわやかで軽快でメロディックな今回の3曲だが、メンバー、作家、更にはヴィジュアルワークにまで至って、次なるドロシーが打ち出されたシングルとなった。
 フレッシュさ、楽曲クオリティの高さ、ダンスと歌の表現力。ドロシーはアイドルとアーティストの中間域に新しいカタチを作り出そうとしている。


◆OPENING:ドロシー最新シングル「colorful life」
――"風よはやく"以降、歌を大事にしていると感じるんですよ。まず、まりちゃんの歌い方が変ってきている気がするんですが。
MARI 自分では少し変えました。今までは上手く歌おうとしてたんですけど、最近自信もついてきて、楽しんで歌うようになってます。ライヴでは音程が外れたり声がかすれても気にせず、それよりも今伝えられる気持ちを大事に歌に乗せようと思ったんです。それと今までだと歌で癒したいと思ってたんですけど、優しい歌声だけじゃつまらないなと思って。曲によっていろんな歌い方が出来る歌い手になりたくて、今それを意識してます。
――コントロールも効いてきてますよね。
MARI 最近曲数も増えたし、もっと長いライヴをしていきたいので。やっぱりそこはコントロールして、3時間4時間でも歌い続けられる人になりたい。
――というまりちゃんのヴォーカルに代表されるコントロールが、ドロシーの活動全体に感じられるんですよ。方向性を、みんなで考えてるからなのかな?って。
KANA そうですね、去年の終わりぐらいからアーティストらしさも取り入れていきたいって考えるようになってきて、まりちゃんの歌い方もその表れだと思うんです。次のステップという意識を、5人とも持っているので。
――今回メイン曲"colorful life"の歌が高2組ですが、歌に対して意識が変わったんじゃないですか?
RUUNA はい。初めてライヴで歌って感じたのは、こんなに緊張するんだなってことなんです。今回のPVも含めてスタッフさんから言われるのは、上の2人(白戸佳奈、高橋麻里)は歌詞や曲に合せて表情が変ってるのに、高2組はまだ表情が硬い、ステージをやることに精一杯すぎるってことなんですよ。もっと上の2人に近づきたいです。
KOUMI でも裏を返せばとてもチャンスだと思って、この曲があったからこそもっと力を貰えたというか。頑張らないといけないという思いをくれた曲だなと思いました。
――こうみちゃんは以前"GET YOU"で歌い出しの経験がある。
KOUMI そうですね、"GET YOU"は本当にいきなり曲が出来上がって初めて知ったので、歌い出しだから「これ本当に頑張んないといけないな」っていう思いを課せられたので、確かにそれがあったからこそ頑張れたと思います。
――みもりちゃんも"諦めないで"の落ちサビを歌った。
MIMORI でもAメロの出だしがソロというのは初めてだったので。私が失敗したらこの曲どうなっちゃうんだろうと思って、ずっとお風呂の中で練習してました(笑)。でも出来上がった時にうまく3人の声が重なって、それに加えて大人組の2人がハモリとか最後のサビで大きく支えてくれて、自分的には成長の第一歩になった曲でした。
――曲を通じて、ドロシー自体を成長させる気持ちがどんどん芽生えてる気がするんですよ。かなちゃんはそれを静観してて「予定道りだな」って思ってるでしょ(一同笑)。
KANA (笑)。結構私がスタッフさんと今のドロシーについて話すんですけど、その時に今のキーパーソンは高校生3人組だって話をアルバム前ぐらいからされてて。確かに"Dear My Friend"は3人がメインの曲ではあったけど、一応私達もBメロとかを歌っていて、だから頼ってたところがあると思う。でも今回は私達ハモリと一番最後のサビだけなので。そこで本当にしっかりしなきゃいけないっていうのを分かって欲しいっていうか。
――実際は、去年夏以降3人の意識も変わってきてるかと思うんですが。
KANA 一番分かるのはみもで。"諦めないで"の時もそうですけど、今回の"colorful life"でスタジオに一番最初に来て歌の練習をしてたり。今まではそんな事一回もなかったんですけど(一同笑)。やっぱり意識は変わってきてるんだなって。もちろんこうみちゃんとるーも一生懸命ソロのところを練習してましたし。
MIMORI もう、すごいプレッシャーでした(笑)。かなちゃんから「みも頑張ってね」って遠まわしに押されてる感じがして「どうしよう」ってなって、レコーディングの前日はプレッシャーで心臓がキューって苦しかったんですよ。
RUUNA レコーディングもね、いつもまりちゃんとかから始まるんですよ。でも今回は、「るうな、いくよー」ってなって、「え?」って(笑)。でも、はい、頑張りました。
MIMORI レコーディングの時もまりちゃんからたくさんアドバイスをもらったし、スタジオではみんなが「頑張ってね」って、目を見て励ましてくれたり。気持ちがすごく伝わってきたんです。それで5人なら大丈夫と思って、自信持ってスタジオに入れました。
RUUNA 私は個人的にこの曲のキーが高いんですよ。特にサビとか。だから、もっと音域を広げて、もっとドロシーでまりちゃんを支えるようになりたいです。
――音域を広げる練習もしたりとか?
RUUNA ピアノが家にあるので、休みの日とか音を合わせてやりました。以前ライヴで"White Love"をカバーさせてもらったことも大きくて、ツアーでまりちゃんと"別れの時"も一緒に歌って、まりちゃんの良いところを学んだというか。練習中も、まりちゃんと強弱のつけ方とかいっぱい相談もして。そうして一つ一つ乗り越えて来たので、今回は自分で今まで得たものを表現できたつもりです。
――ということを白戸佳奈さんは"飛び出せ!サマータイム"頃から、ずっと願ってて、今まさに高2組が実践してるわけですよ。この流れはすごくいいですよね。
KANA 今のところは(一同笑)
MARI 誉めてー!(一同笑)
KANA もっと高2組が成長してもらって、ドロシー全体がもっと行ければ計画通りなんですけども...頑張りましょうね。
――アッハハハ!
RUUNA この無言の圧力が怖いです。
MIMORI この目が。言ってることは穏やかなんですけど。
RUUNA 心の中で「出来ないなんて許さないですよ」みたいな(笑)。最近、かなちゃんが厳しいんです。私達のことを思ってくれてるからなんですけど。「これはどうなんですかね?」って聞くと「自分で考えなさい」って。鍛えさせてもらってます。

◆"colorful life"
――最終的に"colorful life"が表題曲になった決定ポイントを教えてください。
KANA 3曲レコーディングし終わってから、この曲に決まったんです。録る前は3曲とも表題曲あり得るねって話だったんですけど、デモと私達が歌ったものとでは雰囲気も変わるじゃないですか。正直一番最初デモを聴いた時この曲は、カップリングの楽しい曲だなって思ったんです。なんですけど、メンバーが歌ってるのを聴いてて「あっ、これ結構いい感じになるんじゃないかな?」って思い始めて、ラフミックスを聴いたらデモと全然違う雰囲気に仕上がってたんですよ。
――ほら、ほら、誉められてる!誉められてる!(笑)
MIMORI えぇ、これ誉められてる?
KANA 誉めてるよ~(笑)。3人の雰囲気がすごく曲にマッチしたというか、"Dear My Friend"で勉強したことを、ちゃんと持って来れてると思って。曲自体は楽し気だけど、"風よはやく"と同じで、アイドルというよりもアーティストらしく仕上がったし。それは今回のジャケ写を見ていただいても分かると思うんです。
――"Dear My Friend"の、あの青春感。林檎で例えると、まだ青くて甘酸っぱい感じ。確かに今回も高2組のまだ出来上がってない声が合ってる気がしますね。じゃあ、るーちゃんに。好きな歌詞はどこですか?
RUUNA 全部好きなんですけど、特に「大きなキャンバスに描くのは」です。"colorful life"を最初に聴いて、この曲をステージでやっている私達を観たいってすごく思ったんですよ。今ドロシーは個人個人の性格や雰囲気も出てきて、いかに5人の良さを出すかが大事だと思ってるんですね。私達ずっと一緒にいるけど、みんなそれぞれ違って、それぞれ良いところがある。その5色を表現したいと思ってるので、この歌詞がお気に入りなんです。私はキャンバスの中に5人の色があるのをすごく想像出来たんですよ、最初聴いた時から。「あっ!この子はこういう感じなんだ」「ドロシーって5人集まるとこんなに凄いんだ」っていうのを、ファンの人、ドロシーを知らない人にも見てほしいんです。

◆"どこか連れていって"
――歌い方について、どういうディレクションだったんですか?
MARI いつもより強い歌い方がテーマです。それは坂本サトルさんにも言われました。この曲はすごく難しくて、レコーディングの時も最初全然上手くいかなったんです。1曲全部をソロで歌うのもレコーディングでは初めてだったし、自分なりにすごく頑張った曲なんです。
――最初に聴いた時の印象は?
MARI 曲も歌詞も明るいし、"どこか連れていって"っていう可愛らしい歌詞ではあるんですけど、1回練習で歌ってみたら、楽しい反面ちょっと切なくなったんです。女の子って恋をするといっぱい悩んだり強がったり、いろんな感情になるじゃないですか。落ちサビの"今夜は帰りたくない"って言うところって、相手に向けて言ったんじゃなくて、心の声なんじゃないかなって私は思ったんです。なかなか言えない本当の気持ちなんじゃないかなって。だからこそ切ないし気付いて欲しいし、っていう気持ちが主人公の女の子にはある気がして。心の中のその気持ちを想って、曲全体を通して歌いました。
――この主人公の女の子の感情は激しいですよね。熱いとも言える。僕はそれイコール坂本さんの持ってる熱量だと感じるんだけど、表面上さわやかな今回の3曲中、心情面で見ると"どこか連れていって"は混沌としてる感じがある。
MARI やっぱり坂本サトルさんの歌って、どの曲も私は切なさを感じます。私はその切ない部分を歌うからこそ、幸せな時は本当に幸せって思えると思うんですよ。この曲って好きな人のことを想って、もっと一緒に居たいし、もっと相手のことを知りたいし、どこか一緒に行きたいっていう想いを歌ってると思うんですけど、その裏には想いが叶えられなかったり伝えられない切なさがあると思うんです。ライヴ終演後、女性ファンの方からこの曲を聴いて「切なくなった」って言われたんですよ。私もライヴで歌うたびにこの曲の表現の仕方がだんだん変わってきてるんです。何度も聴くと感じ方も変わってくるかと思うので、聴くその人の感じ方でドロシーの歌を聴いてもらいたいんです。

◆"set yourself free"
――この曲に関しては?
KANA 個人的には"風をはやく"の進化バージョンなんです。初夏、外の広い所でライヴで歌えるイメージなんですよ。磯貝サイモンさんという3曲中で唯一新しい作家さんに書いていただいた曲で、そこも挑戦でした。
――サイモンくんに会った印象はどうでした?
MIMORI シンガーソングライターさんだなあって感じ(全員うなづく)。雰囲気がなんかふわふわした感じの方で(笑)。だから私達も肩の荷が取れたというか、緊張しないで自分の力を出せました。
KOUMI サイモンさんがスタジオに到着する前に私達が着いてたんですよ。サイモンさん、間違って別のスタジオに行っちゃってたみたいで(笑)。「あっ、サイモンさんって天然なところがあるのかな」って安心しましたし、レコーディング中もブースに入って来られて優しく教えてくださって、安心して歌うことができたんです。
――歌詞をどう思います?
KOUMI この曲は、本当のソロアーティストさんが歌うタイプの曲だと思うんです。なので歌っていて新鮮でした。すごく万人受けをする歌詞だなと思うんです。

◆ENDING:ドロシー最新シングル「colorful life」
ディレクター 今回、全員挑戦をしてると思うんですよ。作曲、ヴィジュアルも含め、アルバム以降進化したドロシーを見せたい。メンバーのその意識も強い。和田さんも今回"colorful life"1曲しか書いてこなかったんですよ。この1曲にかけてきた。『Life goes on』という作品があって、これから進んで行く流れの中で、彼なりにその先にあるものをどう表現したらいいかと考えられたと思うんですね。聴きやすい歌詞ですけど、「空」をポイントに実は深いことを書いていただいたと思ってて、そこを汲み取ってヴィジュアルに反映させたんです。一番深い所。ドロシーが「空」になってこれから出会いを作っていく、希望のある生活を作っていくというところを。同じように初めての磯貝君も、実はアレンジも1回やり直した程、サウンド面でどう彼女達の魅力を広めるかチャレンジしていただいたり、サトルさんもまりに焦点を絞り切った。今までにない部分をどう引き出してそれをドロシーが歌ってもっと成長していくには?、それがテーマでした。
――集大成的なアルバム後、次の一手だから大事ですよね。かなちゃんどうでしたか?
KANA 『Life goes on』の時、すごくいいアルバムだねって声が多くて。私達もあのアルバムは、全力を注ぎ込んだとても素敵な作品だと思ってるんですよ。当然その次を期待される。だから、今回の3曲も他に候補曲がいくつかある中、期限ギリギリまで悩んで悩んで選んだ3曲なんです。"colorful life"の歌い分けも、最初渡された時は、かなとまりちゃんの歌うパートもあったんです。「よっし!」と思ってたんですけど(笑)、レコーディング前に渡された歌い分けには、「かな、まり。ハモ」って書いてあって(笑)。という模索があったのも、とにかく私達は今回の作品に掛ける思いが強いからなんです。
――というか「ここで勝負!」なのに、いきなり高2組に全部渡すっていう冒険が相当なものですよ(一同笑)。完ペキ攻めてる。
KANA 期待を裏切ることも大切だなと思うんですよね。もし"どこか連れていって"が表題だったら「そうだよな」ってみんな納得したと思うんです。"colorful life"がメインであることによって、ファンの方の期待もこれから3人がどう成長していくのかという期待も(笑)
――すごいプレッシャーだ~(笑)
RUUNA めっちゃ、今日で余計に心が。
MIMORI "colorful life"をやっとライヴで披露して、ちょっと重荷が減ったんですけど、今日で逆にその倍になりました(笑)
KANA やっぱこういう時じゃないと言えないこともあるから。この場を借りて(笑)。
――(爆笑)あとは、歌っていくと変ってくんだと思うんですよ。
RUUNA またプレッシャーが。
――ゴメン、ゴメン。今日は全編プレッシャーインタヴューだったね(笑)。ありがとうございます。



MMM Radio Psychedelic Vol.31 本日配信!

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2013年6月10日 15:13
クラムボンのミトくんと僕MMMatsumoto(MARQUEE)がやっているポッドキャスト、MMM Radio Psychedelic が本日12:00配信になりました。

今回のテーマは重めw
トークはいつもどおりダラダラなんですが。

機能性高過ぎな音楽の在り方としてのEDMとか、
ネットを介した音源告知の面白さとか、
ミトくんの話がおもしろい!

本日発売の雑誌 MARQUEEと一緒に
こちらもチェックよろしくお願いします。

「MMM Radio Psychedelic Vol.31」
"アーティストが考える音楽ビジネス、マーケティングの現在"
  ↓
■webDICE
■HMV



MARQUEE(マーキー)Vol.97 本日発売!

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2013年6月10日 15:08
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MARQUEE(マーキー)最新号 Vol.97、本日6/10発売しました。
と言いつつ早いところでは6/6夕方から店着していたので、
既にお手に取っていただいた方も多いかもしれません。

今回の第一特集は、約4年振りのアルバムがリリースされるTommy february6さん。
実は何を隠そうマーキー表紙率が最も高いのがトミーさんです。
今回も完璧なトミーディレクションが炸裂のヴィジュアルワークをお楽しみいただけるかと。
それと写真イメージとは裏腹(笑)なぶっちゃけのトークも。
ポップアイコンであり裏方でもあるという特異な立ち位置ならでは。
創作と趣味が一致していると説得力が違う。
結果、高完成度。
クリエイティヴとか表現って本来そうあるべきだ。
で、トミーの場合これが、すべてキュートな方向に集約される。

裏表紙は私立恵比寿中学。
そしてエビ中を筆頭に、個性派楽曲派アイドルが集合!
チームしゃちほこ、BABYMETAL、でんぱ組.inc(夢眠ねむ)、
Dorothy Little Happy、BELLRING少女ハート、流星群少女、
アップアップガールズ(仮)、Negicco、バニラビーンズを掲載。

もちろん、もっといっぱい個性派楽曲派います。
多分、読者のみなさんが想像されている以上に僕は現場含め、
情報アンテナを張り巡らせているつもりですので、
次号もしくは近々に次なるグループも掲載したいです。
流星群少女もですが、YouTubeではチェック済みでも、実際は特典会までを含めて現場確認しないと意味ないのがアイドルに限らずこの世界。
となると北海道や九州等がどうしても出遅れる。これが今の悩み。
流星群少女は幸い今年3/10に渋谷AX(初東京遠征)で観れたので
マジ助かったんですが...

というアイドル群とクラムボンやBase Ball Bearやcinema staffや、
MEG、シシド・カフカ、bomi、注目の吉澤嘉代子さんといった音楽意識高い女性ミュージシャン達も一緒に載ってます。

音楽、もっとおっきく言って表現。
マーキーの背景テーマは昔っからこれです。
33年強も続いているので、
その時代ごとに掲載されているアーティストやタイプも変化してます。
"個"ということにこだわり強いのは、傾向としてあるんですが。
なのでアイドルにしても偏りがち。
でもアイドルが今同居しているのは、
今の音楽・表現の流れから言えば、むしろ自然の事だと僕は思っています。
そうやって少しずつジャンルにこだわらず、
いろんな角度から"音楽や表現の出会い"が、
読者の方々、表現する側の人達にもあるといいなぁと思っています。
「いいなぁ」「カッコイイなぁ」「かわいいなぁ」「なんだぁコレ!!!」
そこに素直になる感性を推したい。
そこから始まると思ってるんで。




でんぱ組.inc ヒミツのライヴ

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2013年6月 3日 10:52
きのう、スタンプラリーの最終地点、六本木テレビ朝日 umu にて、
でんぱ組.incのライヴがあった。
ヒミツのライヴというのは、
先週から続いたニューシングル「でんでんぱっしょん」インストア最終日ライヴのこと。
予定?の3時間半どころか、たったの6曲(えー!!今来たばっかり)。
でんでんぱっしょん→先生!次はバトルの時間です。→少女アンドロイドA→W.W.D→BEAM my BEAM→ORANGE RIUM

ところが、この内容がもうヤバかった。
白を基調にしたアニメポップ+シルキーな新衣装の披露でもあれば、
ながいMCで6人号泣なんて場面もあった。
けど、とにかく「W.W.D」が凄すぎた。
6人とも、もう感極まってて、
今までやった「W.W.D」の中で間違いなく頂点!

「W.W.D」は、やはり大きな曲だ。

「無力さに絶望した。なぜかしら、秋葉原にいたの...」
その瞬間ハッとしたわけですよ、もう。
ねむちゃんが最初から泣いてて。
泣きながらあの独白部を昨日の事みたいに本気で語るんですよ。
もう全っ然歌詞じゃない。
想いがゴッチャ混ぜになって、感情そのもの。
いつ泣き崩れてもおかしくない状態で。
これが本当の「W.W.D」の姿・原型なんだと直観してしまった。その感情を。
どんな優れた女優よりも説得力がある。
だって役じゃなくてあれは、彼女しか語れない、彼女だけの"生きてきた証し"なんだから。
それが感情の堰を切って、あんまりにリアルで。
今、音源で「W.W.D」聴いて涙流してる人が、
あんなねむちゃんを目の前で聴いたらまず崩壊する。
最近ねむちゃんは色々と悩んでたみたいで、
そんなこともあって、1日中都内走り回って会場を埋めてくれたたくさんの熱意の人達を前にして、気持ちが止められなかったんだと思う。
語り終えても曲中ねむちゃんは涙が止まらずで...。
あんなライヴはめったと観れるものじゃない。

次の号のマーキーで、でんぱの6名各パーソナリティーにスポットを当ててきたでんぱシリーズが完結します。
アンカーはねむちゃん。
彼女の原点に立ち返って、メイド姿で撮影し、
話も彼女の気持ちがアイドル領域に入った瞬間のエピソードから始まって、
アイドルとファンとの関係について立ち入って話し込んでます。
ねむちゃんのその話の中で一か所、
聞いていて泣きそうになったエピソードがあって、
それは、つまるところねむちゃんが何を思って「夢眠ねむ」を生きているかを伝えてくれると思ったので、カットせず残しました。
ねむちゃんは本当、愛情の人だ。

さて、次のでんぱは...6/22 ヤツイフェスかな?
7月頭にはパリもある。
なあんて言ってる間に、もがちゃんのウルトラキュートなネットCMがアップされて、これが大変な仕上がりになっております。
幻のCMとなっている「オマモリー」を超えてしまったかも。
ワコールのブラのCMなんですが、
もがちゃんがキュートネコに変身し今までにない表情も見せてます。
"見つかったら"ワイドショー行き&ファッション誌表紙レベル。
チェックを↓
13AWシャキッとブラ


P.S.
「でんでんぱっしょん」6/1付オリコンデイリー4位。
最高位。おめでとう!
5→7→7→6→4→6/2付?位だからウィークリー10位内は確定。
数字じゃない。けど数字"も"大事だから。




でんぱ組.inc スタンプラリー中!

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2013年6月 2日 15:25
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編集部 MMMatsumotoとusakoは、
ただ今、でんぱのスタンプラリー中っス。
スタートを15分繰り上げてくれてマジ助かった。
結構ハードなスケジュールだったからね。

朝10:45 秋葉原タワレコ(えいc)からスタート。
→池袋・新星堂アルパ店(ピンキーc)→HMV ルミネ池袋(みりんc)→HMV ルミネエスト新宿(りさc)→タワーレコード新宿店(ねむc)→TSUTAYA渋谷(もがc)
6人それぞれ各店舗の制服を着てのサイン&スタンプ。

で、ただ今、事務所戻って一休み。
この後、18:00から六本木 Umuで、本命のライヴ!
ZEPPELINとか不失者なみに3時間半とかやんないかなぁ。

きのうはきのうで、東京ドームシティ・ラクーアで、でんぱ。
満員で圧縮、ヲタ芸、地蔵、すべてアリ。
「でんでんぱっしょん」中間の無音部では、
2組がリフト上でソルティードッグ(←Twitter情報)を酌み交わすというか一気飲みするという新技も。
見事、無音中に飲み干してました。
こういうのが、でんぱって楽しい。
メンバーも運営も、アキバ発祥の遊びというかワイワイガチャガチャした感じを理解してるというか、そういうのが好きというか。
でんぱの「祭り」って、「遊びの精神」のことなんだよね。

それで、きょうも思ったけど、客層が一般にまで届いてる。
あと、女子率が高い。3割強。
男女ともファッションセンスある人が結構いる。
女子は何気にキャンディストリッパー率が高い気がする。

でんぱ、完全に売れる。
客層を見れば、それはわかること。
もうコアヲタから一般までグラデ状に人種がそろってるんで。
あとは知られていけばいいだけ。勝手に広がる。

今日は騒ぐか。サイリウムもあるし。
ご心配なく! 自腹の時はガーって最前取るくらいには意識高いんで。
あ、そうそう、9kだっけ? 今日は2チェキまで行きますよ。
15k フルコースでもいいかも。祭りじゃん!今日は。
行ってきます。





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