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ドロシー『colorful life』発売記念 特別ブログ

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2013年6月13日 00:16
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Dorothy Little Happy 最新シングル『colorful life』、
強豪ひしめく中のオリコン初登場7位、おめでとうございます。
今回のドロシーはレーベル、運営、メンバー、ファンが結束しています。
今後へ繋がるそういう大事な基盤が出来上がった気がする。
そしてドロシーが、もともとの"歌とダンスそして品格"のまま、
より幅広い層に知られ始めているのが何よりも嬉しいです。

ということで、普段絶対やんないんですが、
発売したばかりの小誌 MARQUEE(マーキー)の、
ドロシー『colorful life』の記事を、そのままブログ掲載します。
推しなので。
ネット上に今作に関するまとまった記事がないので。

相変わらず、ながいです。ではでは、ご一読を。
なお、小誌では1年前からドロシーの歌姫、高橋麻里さんの連載を掲載中です。
今号からその連載がリニューアルしました。
そこでも彼女およびドロシーの音楽に対する姿勢が語られています。
特に今回は重要な発言があります。
こちらは本誌でよろしくお願いします。


Dorothy Little Happy「colorful life」
ドロシーが「空」になってこれからの出会いを作っていく

photo/藤城 貴則
text.interview/MMMatsumoto


 鋭い切れ味と情緒を兼ね備え"表現"としてのダンスに長けるドロシーリトルハッピー。その一方で彼女達は歌に関しても卓越している。本格的な活動期に入った去年末のシングル「風よはやく」以降、集大成アルバム『Life goes on』を経て、今彼女達の歌が著しい成長を見せている。
 そんなダンス&ヴォーカル・ユニットとしてのドロシーが、初夏に放つニューシングル「colorful life」が実にさわやかだ。収録された3曲はどれもエバーグリーンなメロディ感を持っている。注目すべきは、メイン曲"colorful life"を、秋元瑠海、富永美杜、早坂香美の高2組が歌っていること。ドロシーの歌と言えば高橋麻里だが、ここでは3人のフレッシュな歌声で、青と白、初夏の空のイメージを一層広げる。更に坂本サトル氏作の"どこか連れていって"では高橋麻里が全面ヴォーカルを取り、力強くも恋心の切なさを歌う。ドロシーでは初提供となる磯貝サイモン氏による生粋のシンガーソングライター曲"set yourself free"とともに、さわやかで軽快でメロディックな今回の3曲だが、メンバー、作家、更にはヴィジュアルワークにまで至って、次なるドロシーが打ち出されたシングルとなった。
 フレッシュさ、楽曲クオリティの高さ、ダンスと歌の表現力。ドロシーはアイドルとアーティストの中間域に新しいカタチを作り出そうとしている。


◆OPENING:ドロシー最新シングル「colorful life」
――"風よはやく"以降、歌を大事にしていると感じるんですよ。まず、まりちゃんの歌い方が変ってきている気がするんですが。
MARI 自分では少し変えました。今までは上手く歌おうとしてたんですけど、最近自信もついてきて、楽しんで歌うようになってます。ライヴでは音程が外れたり声がかすれても気にせず、それよりも今伝えられる気持ちを大事に歌に乗せようと思ったんです。それと今までだと歌で癒したいと思ってたんですけど、優しい歌声だけじゃつまらないなと思って。曲によっていろんな歌い方が出来る歌い手になりたくて、今それを意識してます。
――コントロールも効いてきてますよね。
MARI 最近曲数も増えたし、もっと長いライヴをしていきたいので。やっぱりそこはコントロールして、3時間4時間でも歌い続けられる人になりたい。
――というまりちゃんのヴォーカルに代表されるコントロールが、ドロシーの活動全体に感じられるんですよ。方向性を、みんなで考えてるからなのかな?って。
KANA そうですね、去年の終わりぐらいからアーティストらしさも取り入れていきたいって考えるようになってきて、まりちゃんの歌い方もその表れだと思うんです。次のステップという意識を、5人とも持っているので。
――今回メイン曲"colorful life"の歌が高2組ですが、歌に対して意識が変わったんじゃないですか?
RUUNA はい。初めてライヴで歌って感じたのは、こんなに緊張するんだなってことなんです。今回のPVも含めてスタッフさんから言われるのは、上の2人(白戸佳奈、高橋麻里)は歌詞や曲に合せて表情が変ってるのに、高2組はまだ表情が硬い、ステージをやることに精一杯すぎるってことなんですよ。もっと上の2人に近づきたいです。
KOUMI でも裏を返せばとてもチャンスだと思って、この曲があったからこそもっと力を貰えたというか。頑張らないといけないという思いをくれた曲だなと思いました。
――こうみちゃんは以前"GET YOU"で歌い出しの経験がある。
KOUMI そうですね、"GET YOU"は本当にいきなり曲が出来上がって初めて知ったので、歌い出しだから「これ本当に頑張んないといけないな」っていう思いを課せられたので、確かにそれがあったからこそ頑張れたと思います。
――みもりちゃんも"諦めないで"の落ちサビを歌った。
MIMORI でもAメロの出だしがソロというのは初めてだったので。私が失敗したらこの曲どうなっちゃうんだろうと思って、ずっとお風呂の中で練習してました(笑)。でも出来上がった時にうまく3人の声が重なって、それに加えて大人組の2人がハモリとか最後のサビで大きく支えてくれて、自分的には成長の第一歩になった曲でした。
――曲を通じて、ドロシー自体を成長させる気持ちがどんどん芽生えてる気がするんですよ。かなちゃんはそれを静観してて「予定道りだな」って思ってるでしょ(一同笑)。
KANA (笑)。結構私がスタッフさんと今のドロシーについて話すんですけど、その時に今のキーパーソンは高校生3人組だって話をアルバム前ぐらいからされてて。確かに"Dear My Friend"は3人がメインの曲ではあったけど、一応私達もBメロとかを歌っていて、だから頼ってたところがあると思う。でも今回は私達ハモリと一番最後のサビだけなので。そこで本当にしっかりしなきゃいけないっていうのを分かって欲しいっていうか。
――実際は、去年夏以降3人の意識も変わってきてるかと思うんですが。
KANA 一番分かるのはみもで。"諦めないで"の時もそうですけど、今回の"colorful life"でスタジオに一番最初に来て歌の練習をしてたり。今まではそんな事一回もなかったんですけど(一同笑)。やっぱり意識は変わってきてるんだなって。もちろんこうみちゃんとるーも一生懸命ソロのところを練習してましたし。
MIMORI もう、すごいプレッシャーでした(笑)。かなちゃんから「みも頑張ってね」って遠まわしに押されてる感じがして「どうしよう」ってなって、レコーディングの前日はプレッシャーで心臓がキューって苦しかったんですよ。
RUUNA レコーディングもね、いつもまりちゃんとかから始まるんですよ。でも今回は、「るうな、いくよー」ってなって、「え?」って(笑)。でも、はい、頑張りました。
MIMORI レコーディングの時もまりちゃんからたくさんアドバイスをもらったし、スタジオではみんなが「頑張ってね」って、目を見て励ましてくれたり。気持ちがすごく伝わってきたんです。それで5人なら大丈夫と思って、自信持ってスタジオに入れました。
RUUNA 私は個人的にこの曲のキーが高いんですよ。特にサビとか。だから、もっと音域を広げて、もっとドロシーでまりちゃんを支えるようになりたいです。
――音域を広げる練習もしたりとか?
RUUNA ピアノが家にあるので、休みの日とか音を合わせてやりました。以前ライヴで"White Love"をカバーさせてもらったことも大きくて、ツアーでまりちゃんと"別れの時"も一緒に歌って、まりちゃんの良いところを学んだというか。練習中も、まりちゃんと強弱のつけ方とかいっぱい相談もして。そうして一つ一つ乗り越えて来たので、今回は自分で今まで得たものを表現できたつもりです。
――ということを白戸佳奈さんは"飛び出せ!サマータイム"頃から、ずっと願ってて、今まさに高2組が実践してるわけですよ。この流れはすごくいいですよね。
KANA 今のところは(一同笑)
MARI 誉めてー!(一同笑)
KANA もっと高2組が成長してもらって、ドロシー全体がもっと行ければ計画通りなんですけども...頑張りましょうね。
――アッハハハ!
RUUNA この無言の圧力が怖いです。
MIMORI この目が。言ってることは穏やかなんですけど。
RUUNA 心の中で「出来ないなんて許さないですよ」みたいな(笑)。最近、かなちゃんが厳しいんです。私達のことを思ってくれてるからなんですけど。「これはどうなんですかね?」って聞くと「自分で考えなさい」って。鍛えさせてもらってます。

◆"colorful life"
――最終的に"colorful life"が表題曲になった決定ポイントを教えてください。
KANA 3曲レコーディングし終わってから、この曲に決まったんです。録る前は3曲とも表題曲あり得るねって話だったんですけど、デモと私達が歌ったものとでは雰囲気も変わるじゃないですか。正直一番最初デモを聴いた時この曲は、カップリングの楽しい曲だなって思ったんです。なんですけど、メンバーが歌ってるのを聴いてて「あっ、これ結構いい感じになるんじゃないかな?」って思い始めて、ラフミックスを聴いたらデモと全然違う雰囲気に仕上がってたんですよ。
――ほら、ほら、誉められてる!誉められてる!(笑)
MIMORI えぇ、これ誉められてる?
KANA 誉めてるよ~(笑)。3人の雰囲気がすごく曲にマッチしたというか、"Dear My Friend"で勉強したことを、ちゃんと持って来れてると思って。曲自体は楽し気だけど、"風よはやく"と同じで、アイドルというよりもアーティストらしく仕上がったし。それは今回のジャケ写を見ていただいても分かると思うんです。
――"Dear My Friend"の、あの青春感。林檎で例えると、まだ青くて甘酸っぱい感じ。確かに今回も高2組のまだ出来上がってない声が合ってる気がしますね。じゃあ、るーちゃんに。好きな歌詞はどこですか?
RUUNA 全部好きなんですけど、特に「大きなキャンバスに描くのは」です。"colorful life"を最初に聴いて、この曲をステージでやっている私達を観たいってすごく思ったんですよ。今ドロシーは個人個人の性格や雰囲気も出てきて、いかに5人の良さを出すかが大事だと思ってるんですね。私達ずっと一緒にいるけど、みんなそれぞれ違って、それぞれ良いところがある。その5色を表現したいと思ってるので、この歌詞がお気に入りなんです。私はキャンバスの中に5人の色があるのをすごく想像出来たんですよ、最初聴いた時から。「あっ!この子はこういう感じなんだ」「ドロシーって5人集まるとこんなに凄いんだ」っていうのを、ファンの人、ドロシーを知らない人にも見てほしいんです。

◆"どこか連れていって"
――歌い方について、どういうディレクションだったんですか?
MARI いつもより強い歌い方がテーマです。それは坂本サトルさんにも言われました。この曲はすごく難しくて、レコーディングの時も最初全然上手くいかなったんです。1曲全部をソロで歌うのもレコーディングでは初めてだったし、自分なりにすごく頑張った曲なんです。
――最初に聴いた時の印象は?
MARI 曲も歌詞も明るいし、"どこか連れていって"っていう可愛らしい歌詞ではあるんですけど、1回練習で歌ってみたら、楽しい反面ちょっと切なくなったんです。女の子って恋をするといっぱい悩んだり強がったり、いろんな感情になるじゃないですか。落ちサビの"今夜は帰りたくない"って言うところって、相手に向けて言ったんじゃなくて、心の声なんじゃないかなって私は思ったんです。なかなか言えない本当の気持ちなんじゃないかなって。だからこそ切ないし気付いて欲しいし、っていう気持ちが主人公の女の子にはある気がして。心の中のその気持ちを想って、曲全体を通して歌いました。
――この主人公の女の子の感情は激しいですよね。熱いとも言える。僕はそれイコール坂本さんの持ってる熱量だと感じるんだけど、表面上さわやかな今回の3曲中、心情面で見ると"どこか連れていって"は混沌としてる感じがある。
MARI やっぱり坂本サトルさんの歌って、どの曲も私は切なさを感じます。私はその切ない部分を歌うからこそ、幸せな時は本当に幸せって思えると思うんですよ。この曲って好きな人のことを想って、もっと一緒に居たいし、もっと相手のことを知りたいし、どこか一緒に行きたいっていう想いを歌ってると思うんですけど、その裏には想いが叶えられなかったり伝えられない切なさがあると思うんです。ライヴ終演後、女性ファンの方からこの曲を聴いて「切なくなった」って言われたんですよ。私もライヴで歌うたびにこの曲の表現の仕方がだんだん変わってきてるんです。何度も聴くと感じ方も変わってくるかと思うので、聴くその人の感じ方でドロシーの歌を聴いてもらいたいんです。

◆"set yourself free"
――この曲に関しては?
KANA 個人的には"風をはやく"の進化バージョンなんです。初夏、外の広い所でライヴで歌えるイメージなんですよ。磯貝サイモンさんという3曲中で唯一新しい作家さんに書いていただいた曲で、そこも挑戦でした。
――サイモンくんに会った印象はどうでした?
MIMORI シンガーソングライターさんだなあって感じ(全員うなづく)。雰囲気がなんかふわふわした感じの方で(笑)。だから私達も肩の荷が取れたというか、緊張しないで自分の力を出せました。
KOUMI サイモンさんがスタジオに到着する前に私達が着いてたんですよ。サイモンさん、間違って別のスタジオに行っちゃってたみたいで(笑)。「あっ、サイモンさんって天然なところがあるのかな」って安心しましたし、レコーディング中もブースに入って来られて優しく教えてくださって、安心して歌うことができたんです。
――歌詞をどう思います?
KOUMI この曲は、本当のソロアーティストさんが歌うタイプの曲だと思うんです。なので歌っていて新鮮でした。すごく万人受けをする歌詞だなと思うんです。

◆ENDING:ドロシー最新シングル「colorful life」
ディレクター 今回、全員挑戦をしてると思うんですよ。作曲、ヴィジュアルも含め、アルバム以降進化したドロシーを見せたい。メンバーのその意識も強い。和田さんも今回"colorful life"1曲しか書いてこなかったんですよ。この1曲にかけてきた。『Life goes on』という作品があって、これから進んで行く流れの中で、彼なりにその先にあるものをどう表現したらいいかと考えられたと思うんですね。聴きやすい歌詞ですけど、「空」をポイントに実は深いことを書いていただいたと思ってて、そこを汲み取ってヴィジュアルに反映させたんです。一番深い所。ドロシーが「空」になってこれから出会いを作っていく、希望のある生活を作っていくというところを。同じように初めての磯貝君も、実はアレンジも1回やり直した程、サウンド面でどう彼女達の魅力を広めるかチャレンジしていただいたり、サトルさんもまりに焦点を絞り切った。今までにない部分をどう引き出してそれをドロシーが歌ってもっと成長していくには?、それがテーマでした。
――集大成的なアルバム後、次の一手だから大事ですよね。かなちゃんどうでしたか?
KANA 『Life goes on』の時、すごくいいアルバムだねって声が多くて。私達もあのアルバムは、全力を注ぎ込んだとても素敵な作品だと思ってるんですよ。当然その次を期待される。だから、今回の3曲も他に候補曲がいくつかある中、期限ギリギリまで悩んで悩んで選んだ3曲なんです。"colorful life"の歌い分けも、最初渡された時は、かなとまりちゃんの歌うパートもあったんです。「よっし!」と思ってたんですけど(笑)、レコーディング前に渡された歌い分けには、「かな、まり。ハモ」って書いてあって(笑)。という模索があったのも、とにかく私達は今回の作品に掛ける思いが強いからなんです。
――というか「ここで勝負!」なのに、いきなり高2組に全部渡すっていう冒険が相当なものですよ(一同笑)。完ペキ攻めてる。
KANA 期待を裏切ることも大切だなと思うんですよね。もし"どこか連れていって"が表題だったら「そうだよな」ってみんな納得したと思うんです。"colorful life"がメインであることによって、ファンの方の期待もこれから3人がどう成長していくのかという期待も(笑)
――すごいプレッシャーだ~(笑)
RUUNA めっちゃ、今日で余計に心が。
MIMORI "colorful life"をやっとライヴで披露して、ちょっと重荷が減ったんですけど、今日で逆にその倍になりました(笑)
KANA やっぱこういう時じゃないと言えないこともあるから。この場を借りて(笑)。
――(爆笑)あとは、歌っていくと変ってくんだと思うんですよ。
RUUNA またプレッシャーが。
――ゴメン、ゴメン。今日は全編プレッシャーインタヴューだったね(笑)。ありがとうございます。



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