MARQUEE別冊 でんぱ組.inc『でんぱブック』本日発売

今日 9/11 睡眠不足の結晶『でんぱブック』、発売になりました。
早い所では昨日午後から、
九州・北海道は明日明後日にはお店に出回るかと思います。
（配送の関係上、地域によって着店日がズレます。ご了承を）

基本的に『でんぱブック』は、でんぱ組.incのヒストリー本です。
これを見て読んでいただければ、彼女達の歩みがわかります。

写真もライヴやMVジャケット撮影等の未公開写真・アウトテイクが満載。
全員でのヒストリーインタビューも35000字以上あります。
でんぱ組.incのジャンルレスな活動がパッとわかる図とか、
89名の本当に各フィールド様々な方々からの応援コメントとか、
でんぱ６名の個別ページ各８ページには、
手書きアンケートやフリーページやパーソナルインタビューや撮影も。
更に、スタッフ＆関係クリエイターの方々のインタビュー、
更に更に、2011年12月発売以降の、
各リリースごとの小誌マーキーでのでんぱ記事の全ても再掲載。

ということで、基本的に読み物です。
それもかなり音楽・表現に焦点を当てた形での。
多分全部で300000字くらいはあるかと。
この本は通常のマーキーと同じサイズです。
普通ムックと言えばもっとサイズも小さいわけで、
通常のムックで言うと多分400ページ弱の分量と考えていただければ、と。
なのでハッキリ言って気が遠いです。

でも、でんぱ組.incは絵になるし、ライヴも沸けるし、音も斬新なので、
一個くらいガッッッッツリ読めるものがあってもいいかと思い、
関係する方々と話し合い、今回はこの形態にしました。

それで、肝心な話を。

なぜ、でんぱ組.incだけが多くのアイドル達と違うか、
読めば読む程みんなこの事に納得がいくはずです。
有無を言わせないレベルなので。
クリエイターやミュージシャン等、発信力の強い人達も、相当参考になると思います。
それと音楽業界関係者・現場スタッフ、レーベル経営者、各界隈アイドルファンの方々には絶対読んでほしい。
ここに、成功への多くのヒントが述べられているからです。
特に今のでんぱ組.incに推し上げ、今も推し続けるファン達の気持ち、
ここに「本当は何が大切なのか」「それが成功を導く」という答えも書かれているから。
なぜ自分達の推すアイドルが上手く行かないのか、何が足らないかも、
これを読んでいただければ、すぐわかると思います。

なぜなら、でんぱ組.incの歩みは並大抵ではなかったし、今もそうだから。
初期の嫌われて嫌われて中傷非難されていた頃の話（つい１年半前まで）とか
激しい痛みがあると思います。
初めてTIFに出た時の話なんて、もう心に傷がつくレベルで。
でもこの子達は、そんなどころではない思いをいっぱいしてきて、
だからカワイイわりに妙に物怖じしない感じ、しますよね。
それがなぜかも、これでわかると思います。
例えば、今も彼女達のブログを読んでいて「え？なんで？」ということ、
ありますよね？
みんなで同じ車両に乗って移動しているのに、
メールのやり取りで会話してるとか、
なかなか電車から降りれないとか。
代表曲の一つ"W.W.D"なんて、そんな彼女達の一部を簡略的に伝えただけで、
実際は果てしないくらい深いことが、
今回の各インタビューや逸話で半分くらいはわかると思います。

というか僕は、そんな子達が今キラキラして人前に立てていることを奇跡的だと思ってます。
映画になりますよ、このレベルは。情熱大陸を超えてカンヌ系くらいに。
ただの引きこもりじゃなく、やっぱり彼女達個人には潜在力があったから、
今こんな状況を勝ち得たわけで、そこはもっともっと認められるべきだとも思ってます。
あ、あと、これは大人が仕掛けた売り上げ目的のストーリーではないので。

そして、そんな彼女達だからこそ支えた、支え続けるファン達の意識の高さ、
これは各界隈、絶対に見習って自分達を反省してもほしいし、
これを知ってこそ業界的にはマーケティングであることを関係者達そして音楽業界の人達にも知ってほしいです。
ここに答えもあるので。
プロデューサーもふくちゃんの話・発想の持ち方とか、
相当参考になるはずです。

実際、コアファンも知らなかった話も少なくないと思います。
最初期のメンバー小和田あかりさんの強烈な引きこもり具合にも驚嘆。
でんぱ組.incを育んだディアステージの様々な逸話にしても、
軽くアイドル概念を変えてくれると思います。

ツイッター等を見ていると"サブカル"の一言で片付けるような、
差別意識と被害者意識の非常に高い、しかも理屈ばかりの机の上で文章を書いているような人達がわりとアイドルファンには多いですが、
そういう人達って、「彼女達が言っている事が本当だとしたら」とか考えないんだろうか、
と常々思って約２年前からでんぱ組.incを取材してきました。
僕は自分でやらないと気が済まない現場主義人間なので、
彼女達の言ってる事が本当であることも知ってます。
（本当すぎてカットどころか丸々１本インタビューをボツにしたこともある、でんぱに関しては。「世に出せない」って判断で）
だから、いつもそういう差別意識の高い人達に向かって、
「オマエ、よくそんなひどいこと言えるな」
「人の痛みをわからないこういうヤツの神経が世の中の悪の正体」と今も思ってます。
アイドルは職業上、そういう誤解・中傷に対して弁解も出来ない。
ただ押し黙って、しかも笑顔で接しなければアイドルは成立しない。
我慢の極限、精神を病む寸前でやる仕事であることも僕は知ってます。
（ハードだという意味で、だからロックだと言う言い方もするんですよ。りさちゃんの、でんぱ初期の話とか読むといいと思います）
でんぱ組.incが奇跡的だと言うのは、そういう意味もあってです。
そうやって本当の事を知れば、
会話がメールだったり、電車をなかなか降りれないレベルで済んでいるのは、むしろ幸せなくらいですよ。
それで今こんな「白魔女だ、JAPAN EXPOだ、ジャカルタ客１万人だ、野音１分以内で即完だ」とか、キラキラまで行けてるんだから、
人間の生命力ってすごいなぁ、そんなことまで思ってます。

それはアイドルの免罪符"一生懸命"で済まされないうえでのキラキラだから、
でんぱ組.incのことをアイドルだアーティストだ、
そんな狭い視野で語れないのは本当に自然なことなんですよ。
45年に一度の才能って一体いつ普通に言われるようになるのかな、
って僕は思ってます。
いろいろ納得が行かない。
もふくちゃんもインタビューで似た事を話してますが、
納得いかない不満がまだある、
それがこの本を作らせた根幹に多量に含まれていることは間違いないです。


でんぱ組.incのみりんちゃん、りさちゃん、ねむちゃん、えいちゃん、もがちゃん、ピンキーちゃん、そしてでんぱ組.inc関係者の方々、フォトグラファー・クリエイターの方々、コメントをいただいた方々、ご執筆いただいた方々、でんぱ組ファンの方々、本当にありがとうございました。
ようやく完成しました。



MARQUEE 別冊　でんぱ組.inc『でんぱブック』

2013年9月11日　発売！

定価：￥1,890（税込）
版形：国際版レターサイズ（本誌 MARQUEEと同サイズ・同仕様）
ページ数：184ページ（オールカラー）
ISBNコード：ISBN978-4-434-18226-6
発行：マーキー・インコーポレイティド
販売：星雲社


CONTENTS
『でんぱブック』introduction

－section 1－
でんぱ組.inc PHOTO HISTORY

－section 2－
でんぱ組.inc　解説
でんぱ地図

－section 3－
でんぱコメント（でんコメ）×89
愛☆まどんな、青柳文子、新井愛瞳（アップアップガールズ（仮））、いずこねこ、板橋よしえ（Candy Stripper）、内田聡一郎（vetica）、海猫沢めろん（文筆業）、えどさん"（ゲームタレント）、LB（LBとOtowa）、太田好治、大山卓也（ナタリー）、オカモトレイジ（OKAMOTO'S/Drums）、かせきさいだぁ、かっちゃん（バンドじゃないもん！）、加茂啓太郎（ユニバーサル・ミュージック Great Hunting プロデューサー）、鴨田潤（イルリメ）、菊池元淑（LOKI/Creative Studio）、木下理樹（ART-SCHOOL）、きゃりーぱみゅぱみゅ、クボタマサヒコ（kuh, ex.BEAT CRUSADSERS）、kz（livetune）、小池雅也（ULTRA-PRISM）、木暮晋也（ヒックスヴィル）、コタケカズキ（伍戒）、後藤まりこ、小西彩乃（東京女子流）、小林司（妄撮P）、サエキけんぞう（名付け親）、坂本浩一（映画監督・アクション監督）、佐藤千明（赤い公園）、さよならポニーテール、Julie Watai（デジタルフォトグラファー）、JOJO広重、スケブリ/杉山峻輔（グラフィックデザイナー）、鈴木愛理（℃-ute）、スズキリ（デザイナー）、須藤寿（髭）、スネオヘアー、スミス（映像演出）、関根梓（アップアップガールズ（仮））、Taigen Kawabe（Bo Ningen）、高野政所/DJ JET BARON（ACID PANDA CAFE）、高橋麻里（Dorothy Little Happy）、谷口菜津子（漫画家）、ちゃもーい（みみめめMIMI）、辻 友貴（cinema staff）、TSUTCHIE（SHAKKAZOMBIE）、釣俊輔（agehasprings）、劔樹人（株式会社 パーフェクトミュージック）、DJみそしるとMCごはん、土岐麻子、中嶋イッキュウ（tricot）、中田クルミ、中野敬久、長見佳祐（ハトラ）、南波志帆、西島大介（マンガ家・DJまほうつかい）、蜷川実花、NOBE（作詞家）、長谷川 主水（テレビ朝日「でんぱの神神」プロデューサー）、畑 亜貴、ハナエ、浜崎容子（アーバンギャルド）、PandaBoY、ピエール中野（凛として時雨）、東佳苗（縷縷夢兎）、ヒャダイン、日向秀和（STRAIGHTENER）、ファンタジスタ歌磨呂、ふみいち（構成作家／ゲームタレント）、borutanext5（おもち造型師）、松村くるみ（LinQ）、まつゆう*、みさこ（バンドじゃないもん！）、水島精二（アニメ監督）、ミチバヤシリオ（BiS）、嶺脇育夫（タワーレコード株式会社　代表取締役社長）、村田シゲ（□□□）、Megu（Negicco）、meg rock、モリカワアツシ（younGSounds）、山崎連基（video director）、雪乃、Yun*chi、米原康正、RAM RIDER、リサ（バニラビーンズ）、ルイズ・スフォルツア（アフィリア・サーガ）、レナ（バニラビーンズ）

－section 4－
でんぱヒストリーインタビュー　35000字

－section 5－
でんぱ個別：古川未鈴
でんぱシリーズ（撮り下ろし＆パーソナルインタビュー）
私達が彼女について知っている40の事柄
私達が彼女について知っている more 40の事柄
フリーページ：古川未鈴アイドル撮影

でんぱ個別：相沢梨紗
でんぱシリーズ（撮り下ろし＆パーソナルインタビュー）
私達が彼女について知っている40の事柄
私達が彼女について知っている more 40の事柄
フリーページ：りさごはんとディアステージと

でんぱ個別：夢眠ねむ
でんぱシリーズ（撮り下ろし＆パーソナルインタビュー）
私達が彼女について知っている40の事柄
私達が彼女について知っている more 40の事柄
フリーページ：MARQUEE『個人コラムにみせかけた父と母への手紙』

でんぱ個別：成瀬瑛美
でんぱシリーズ（撮り下ろし＆パーソナルインタビュー）
私達が彼女について知っている40の事柄
私達が彼女について知っている more 40の事柄
フリーページ：書き下ろし漫画「だってー、みんながいるし、仲間がいるよー」

でんぱ個別：最上もが
でんぱシリーズ（撮り下ろし＆パーソナルインタビュー）
私達が彼女について知っている40の事柄
私達が彼女について知っている more 40の事柄
フリーページ：エッセイ

でんぱ個別：藤咲彩音
でんぱシリーズ（撮り下ろし＆パーソナルインタビュー）
私達が彼女について知っている40の事柄
私達が彼女について知っている more 40の事柄
フリーページ：ピンキーと一緒

－section 6－
「でんぱの証言」クリエイター＆スタッフ インタビュー
でんぱ組.inc プロデューサー 福嶋麻衣子（もふくちゃん）
＜プロデュース＞ 福嶋麻衣子（もふくちゃん）：「萌え上がるアート」でんぱ運営術
＜楽曲解説＞ 福嶋麻衣子（もふくちゃん）：でんぱ組.inc サウンドディレクション
＜プロモーション＞ MEME TOKYOディレクター 水野孝昭
＜ダンス振付け＞ でんぱ組.inc コレオグラファー Yumiko先生：前編
＜ダンス振付け＞ でんぱ組.inc コレオグラファー Yumiko先生：後編
＜歌詞＞ 作詞家 畑 亜貴
＜アートワーク＞ アートディレクター ファンタジスタ歌磨呂
＜衣装＞ ファッションデザイナー 坂部 三樹郎

－section 7－
でんぱ組.inc COSTUME CATALOG
でんぱ組.inc GOODS CATALOG

－section 8－
でんぱ組.inc 過去記事 全再収録