- 2013年12月14日 09:58
クラムボンmitoくんと僕MMMatsumotoで、
かれこれ7年強やってる連載「3:10 MMM」、
今回のMARQUEE Vol.100からの抜粋です。
連動してポッドキャストもやってます。
↓
『MMM Radio Psychedelic』vol.34
■webDICE
http://www.webdice.jp/dice/detail/4057/
■HMV
http://www.hmv.co.jp/news/article/1312050020/
今回のテーマは、「音楽の発信方法について」。
当面、固定層をどう作るか。
この基盤(セールス約1万枚まで)が作れなくて、
という場合がほとんど。
自分達の思うように作ったり活動できる人達なんて一握りの数。
基盤層あってこそ、グレイゾーンへ広げられるわけで、
数億の予算投下してテレビ等使いまくれるのなら話は別だけど、
それもやっぱ中身が伴わなければ無理。
アイドル現場からの報告。いちヒントを。
現場を知らない人達や、勘違いしている人達、
理屈こねてるだけのネットの人達(評論家まがいの)にも報告です。
MMM 俺、今年アイドル通じて感じたことがあって。来年バンドがもう少し復活してくるけど、でもね、音楽だけでもの考えてたら、もうアウトだと思う。音楽の事はストイックに、いいもの作らなきゃいけないんだけど、それをどう見せてどう売るかを本当に真剣にやらないと。その事を、この1年アイドルの世界から学んだんですね。僕はね、いい物作ったんだったら、作った本人、もしくはスタッフぐらいは、一生懸命その作品を世に広めようとする努力をして欲しいと思う。そこがいい加減すぎる。アイドル見てると、身を削ってその場で手売りしていくわけですよ。1日で1500枚とか。それを1週間やるから10000枚以上売れるわけです。それが基礎になって、ショップでライトユーザーが1枚買ってくれる、加算されて、数字で出る、だから次の制作に対する予算も出てくるし、いい物が作れる環境が作れてくんですよ。例えば、ポップ系のバンドだったらライヴ終わった後、物販してるレコード会社の人の後ろに立って欲しいんですよね。本当のコアファンっていうのは、「今日良かったよ」の一言も言いたいんだよ。その言いたい気持ちをちゃんと汲んであげて欲しい。その需要に答えることがセールスにも繋がるんですよ。そこで一言でもいいから「ありがとう」ってもしメンバーに言われたら、その人絶対2回目ライヴに来ますよ。こういう初心を怠ってるんだよ、簡単な例を挙げるとね。
mito バンドがってこと?
MMM バンドがです。もちろんマネージメント、レコード会社も。
mito すごいおもしろかったんですけど、この前Polarisがリキッドルーム終わった後にサイン会をしてたんですよ。
MMM それが正解ですよ。
mito リキッドルームであの人数でサイン会とかやるって、どうするんだろう?この人たちっていうか。それはアナログ限定にして、100とか200とかしか売ってないのを即完で売らせるためにやってるのかなっていうところもあるにはあるんですが。
MMM そこ、すごい大事な話で。買わせるんじゃないんだよ。ファンが買いたいって思ってるコアな要望があることを、その人達こそが中心のファンになることを、ミュージシャン側がわかってないのが問題なんだよ。俺はピンクフロイドの超絶コアファンだったから、機材が重量オーバーで来日出来ないことが決定した時、ニューヨークまで観に行ったわけ。コアファンっていうのは、それぐらい構わないどころか、アイドル界だと率先して自ら関わってくんだよね。その気持ちを、なぜ頭ごなしに削られるのかが不満なんだよ。握手会やれって言ってんじゃないんだよ。例えば物販の後ろに出るだけのこと。ファンのことを何だと思っているのか、ステージ上の発言がまるで嘘っぽいし、ワケわからない。で、そいつらに限って、CDが売れない売れないって言うんだよ。自分で自分の首を締めてるのに。それでリストラされてたりする。おかしいでしょ? CD売りたいって言ってるのお前らなんでしょ?って。こっちは買いたいって言ってるんだぜって。少しでも支えたいって。次もいい作品作ってほしいし。じゃあなぜ握手会なりサイン会なりの交流の場を作らないんだよって。これが資本主義的にもわからない。これで、音楽の世界がこの10年間で衰退した。アイドルの世界やヴィジュアル系とかは、これをやってきてセールスを確立して、創作の自由を勝ち取り、カルチャーを育んでるんですよ。
mito よーくわかる。
MMM だから究極言いたいのは、感謝がないってことなんですよ。ほんとに好きでずっと聴いてくれて愛してくれる人に対して、感謝という気持ちが行ってないことが問題。
mito それは同時に同じで、作品を作る側がその作品を愛せないとダメっていうのも同じ。
MMM そう。マーケティングって何のことかって言えば、愛情の濃さみたいな部分を、ちゃんとリサーチすることなんだよ。とりあえずアイドルとかの現場に行ってもらうのが一番早い気がする。現場行って自分で見てみればわかる。けど、行かないよね。だって来てないもん。だから感性の柔軟な、違う人達に期待するしかないのが現状ですよね。
かれこれ7年強やってる連載「3:10 MMM」、
今回のMARQUEE Vol.100からの抜粋です。
連動してポッドキャストもやってます。
↓
『MMM Radio Psychedelic』vol.34
■webDICE
http://www.webdice.jp/dice/detail/4057/
■HMV
http://www.hmv.co.jp/news/article/1312050020/
今回のテーマは、「音楽の発信方法について」。
当面、固定層をどう作るか。
この基盤(セールス約1万枚まで)が作れなくて、
という場合がほとんど。
自分達の思うように作ったり活動できる人達なんて一握りの数。
基盤層あってこそ、グレイゾーンへ広げられるわけで、
数億の予算投下してテレビ等使いまくれるのなら話は別だけど、
それもやっぱ中身が伴わなければ無理。
アイドル現場からの報告。いちヒントを。
現場を知らない人達や、勘違いしている人達、
理屈こねてるだけのネットの人達(評論家まがいの)にも報告です。
MMM 俺、今年アイドル通じて感じたことがあって。来年バンドがもう少し復活してくるけど、でもね、音楽だけでもの考えてたら、もうアウトだと思う。音楽の事はストイックに、いいもの作らなきゃいけないんだけど、それをどう見せてどう売るかを本当に真剣にやらないと。その事を、この1年アイドルの世界から学んだんですね。僕はね、いい物作ったんだったら、作った本人、もしくはスタッフぐらいは、一生懸命その作品を世に広めようとする努力をして欲しいと思う。そこがいい加減すぎる。アイドル見てると、身を削ってその場で手売りしていくわけですよ。1日で1500枚とか。それを1週間やるから10000枚以上売れるわけです。それが基礎になって、ショップでライトユーザーが1枚買ってくれる、加算されて、数字で出る、だから次の制作に対する予算も出てくるし、いい物が作れる環境が作れてくんですよ。例えば、ポップ系のバンドだったらライヴ終わった後、物販してるレコード会社の人の後ろに立って欲しいんですよね。本当のコアファンっていうのは、「今日良かったよ」の一言も言いたいんだよ。その言いたい気持ちをちゃんと汲んであげて欲しい。その需要に答えることがセールスにも繋がるんですよ。そこで一言でもいいから「ありがとう」ってもしメンバーに言われたら、その人絶対2回目ライヴに来ますよ。こういう初心を怠ってるんだよ、簡単な例を挙げるとね。
mito バンドがってこと?
MMM バンドがです。もちろんマネージメント、レコード会社も。
mito すごいおもしろかったんですけど、この前Polarisがリキッドルーム終わった後にサイン会をしてたんですよ。
MMM それが正解ですよ。
mito リキッドルームであの人数でサイン会とかやるって、どうするんだろう?この人たちっていうか。それはアナログ限定にして、100とか200とかしか売ってないのを即完で売らせるためにやってるのかなっていうところもあるにはあるんですが。
MMM そこ、すごい大事な話で。買わせるんじゃないんだよ。ファンが買いたいって思ってるコアな要望があることを、その人達こそが中心のファンになることを、ミュージシャン側がわかってないのが問題なんだよ。俺はピンクフロイドの超絶コアファンだったから、機材が重量オーバーで来日出来ないことが決定した時、ニューヨークまで観に行ったわけ。コアファンっていうのは、それぐらい構わないどころか、アイドル界だと率先して自ら関わってくんだよね。その気持ちを、なぜ頭ごなしに削られるのかが不満なんだよ。握手会やれって言ってんじゃないんだよ。例えば物販の後ろに出るだけのこと。ファンのことを何だと思っているのか、ステージ上の発言がまるで嘘っぽいし、ワケわからない。で、そいつらに限って、CDが売れない売れないって言うんだよ。自分で自分の首を締めてるのに。それでリストラされてたりする。おかしいでしょ? CD売りたいって言ってるのお前らなんでしょ?って。こっちは買いたいって言ってるんだぜって。少しでも支えたいって。次もいい作品作ってほしいし。じゃあなぜ握手会なりサイン会なりの交流の場を作らないんだよって。これが資本主義的にもわからない。これで、音楽の世界がこの10年間で衰退した。アイドルの世界やヴィジュアル系とかは、これをやってきてセールスを確立して、創作の自由を勝ち取り、カルチャーを育んでるんですよ。
mito よーくわかる。
MMM だから究極言いたいのは、感謝がないってことなんですよ。ほんとに好きでずっと聴いてくれて愛してくれる人に対して、感謝という気持ちが行ってないことが問題。
mito それは同時に同じで、作品を作る側がその作品を愛せないとダメっていうのも同じ。
MMM そう。マーケティングって何のことかって言えば、愛情の濃さみたいな部分を、ちゃんとリサーチすることなんだよ。とりあえずアイドルとかの現場に行ってもらうのが一番早い気がする。現場行って自分で見てみればわかる。けど、行かないよね。だって来てないもん。だから感性の柔軟な、違う人達に期待するしかないのが現状ですよね。
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