- 2014年4月 2日 12:16
おひさしぶり です。
ようやく次号 MARQUEE Vol.102(4/10発売)も準備できました。
今日か明日に、全情報ホームページにアップします。
この1か月あまり、様々ありすぎて何から書いていいものか...
相変わらずアイドル界隈の情報は多いです。
今いちばん聴いていると言えば、
乃木坂46「気づいたら片想い」ですかね。
次号掲載の乃木坂話を先取りアップで。
これはクラムボン・ミトくんと僕の連載「3:10 MMM」の会話から抜粋。
↓
MMMatsumoto じゃあ最後は僕から。乃木坂46です。前々作の「ガールズルール」辺りからPVがストーリー仕立てで10分ぐらいあるんですね。最新シングル「気づいたら片想い」にしても。もう短編映画なんですよ。
mito 今最初の部分を観ましたが、そうですね。
MMMatsumoto 監督は柳沢翔さんという方。この人に最初気づいたのは2012年4月のノートンのネットCMなんです。でんぱ組.incが主演で、巫女さんとしてお守りを授ける設定の「オマモリー」という、事情あって今は幻になってしまったCMだったんですけど、その映像美が極端にすごくて。柳沢さんは30過ぎの、もともとCM界の方なんですね。PVだと大塚愛やAI、ラルクとかを撮ってます。でんぱ組.incだと「W.W.D II」が彼なんですけど、とにかく詩情美。光と、無音やスローモーションの使い方に情緒があって。本当に女の子を綺麗に撮る。でんぱ組.incの「W.W.D II」冒頭部を観た瞬間ハッとしましたからね。「ガールズルール」もだけど、今回の「気づいたら片想い」の特に最後の部分、主演の西野七瀬さんが振り返るあたりとか。消え入りそうなわずかなモノローグが被さるだけの長い無音映像とか、ヌーヴェルバーク期のフランス映画みたいで感動してしまう。ルイ・マル監督の「鬼火」みたいで。本当に丹念に何回も撮り直して一番良い角度でライティングで撮ってるんだなって、でんぱ、乃木坂、各メンバーの証言どおりです。
mito 確かに、その感じはわかりました。それこそ、ハイブリットな大林監督っぽい感じしましたね。
MMMatsumoto 光の感じとか、メンタルにかなりヤバいでしょ。淡い色彩感があってね、無音やスロー映像とマッチングしていて。その詩情感が、乃木坂の清楚で少し百合感ある寄宿舎っぽいイメージを、記憶の中の少女感に高めていて、普遍性を勝ち取ってる。今や他のアイドルには無いオリジナリティに感じられるんですよね。乃木坂は前作「バレッタ」に続き、今作も曲が昭和歌謡のマイナー感が含まれていて、そこから醸し出される情緒・雰囲気を見事なまでに映像展開してPV概念を広げてますよね。保守の革新性を感じる。その一翼を担ったのが柳沢さんなのは間違いなくて。
mito 見直そうかなっていう吸引力はありましたよね」
MMMatsumoto 最初の病院のシーンを観ただけでもね。あれは映像が導く心理描写ですよね。クリエイターは、アイドルっていう商品をいかにイメージ高めてアイコン化していくかが課題ですけど、アイドルだからこそそこで映像の果たす役割は大きい。乃木坂チームは長けてますよね。その作品群の中でも、柳沢翔さん、この方の監督力・映像が気になります。
乃木坂46
「気づいたら片想い」
Single/Sony Music Records
前作"バレッタ"に続き、昭和歌謡のマイナー感を宿したメロディと、恋の運命感を綴った歌詞が圧倒的に秀逸な一作! 更に、その切なさをはかないまでに昇華した9分にも及ぶ短編映画風PV。主演であり今回のセンターである西野七瀬の純粋な人柄とのマッチングも完璧で、"君の名は希望"で芽生え"ガールズルール"で打ち出された乃木坂46のオリジナリティである詩情、ここに極まれり!という決定作だ。ダンスではなく演技で魅せるアイドルの誕生。(MMMatsumoto)
PVこちらです。↓
乃木坂46『気づいたら片想い』
http://www.youtube.com/watch?v=0hKhqaJNuWU
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