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次回 1/18 のMARQing は、nanoCUNE

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2015年1月16日 21:46
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今週末 1/18(日)に渋谷2.5Dで、
nanoCUNEさんのトークショー&ライヴを開催します!

13:00 開場
13:30~14:00 トークショー&配信
14:00~14:30 ライヴ&配信
14:45~15:30 特典会

チケット発売中です。
http://2-5-d.jp/marqing/

トークにはnanoCUNEメンバーに加え、
プロデューサーでもある山下Pも参加されます。
普段あまり表立ってトークをしないnanoCUNEさんなので、これは貴重!

三次元ボカロ~ギターロックのサウンド、
そして青春の葛藤を描くことも多い歌詞が、
そのままバンドサイドながら、
少女性の高いnanoCUNEメンバーを通すと、
こんなにも透明感が増してフレッシュになる、
というnanoCUNE特性については、
補足の意味を込めて、
以前小誌 MARQUEE Vol.100で掲載しました山下Pのインタビューを、
ここで再掲載させていただきます。
アルバム「天上遊園」時のものです。

またまた長~いので、ぜひお時間ある時に楽しんでいただけたら、と。



◆まず最初に、山下さんの音楽ルーツと、影響を受けたアーティスト、もしくは共感するアーティストと、音楽活動歴を教えてください。それらアーティスト達のどんなところが好きなのかも教えてください。

「中学生の時にエレキギターをお年玉で購入してから音楽に興味を持つようになりました。中学時代はGLAY、ラルク、hide、X-japanなど色々な流行のロックバンドの曲を聴いていました。その中でも、当時にちょうど解散したイエローモンキーの独特なオリジナリティーや歌詞の面白さには特に感銘を受けて、よく聴いていました。吉井和也さんの作る曲の少し怪しげな世界観だったり言葉遊びがすごく好きです。この頃からギターを練習しながら簡単な作曲もするようになりました。高校に入ってから青春パンクブームに乗っかって、バンドを結成してライブ活動をするようになりました。結成2ヶ月ぐらいで全部オリジナル曲でライブをすることになったので、本格的な作曲をするようになったのがこの頃です。高校3年間はバンドにすべてを捧げてた感じですね。高校を卒業時にこのバンドは解散して、その後20歳過ぎに結成したのが今現在も活動している自分のバンドになります。高校卒業後は、バンド以外の曲も聴くようになりました。よく聴いていたのはkreva、キック ザ カンクルーとかリップスライム。Krevaさんのラップでの言葉、リズムの使い方やトラックメイキングは、よく聴いて勉強させてもらいました。DTMに興味を持ち打ち込みなどを始めたのはここでの影響が大きいです。20代前半からはニコニコ動画のボーカロイド音楽に興味を持って、そこで見つけた音楽達はすごく次世代な感じを受けました。メロディー、アレンジに関してもボーカロイドだから出来る非現実感が凄くよくて、歌詞に関してもネットだから出来るような、飛び越えたものがたくさんあって自分の世界を広げてくれた文化です」

◆どういうきっかけで、nanoCUNEを担当することになったんですか?

「最初はひめキュンフルーツ缶の編曲、作詞をさせていただいていて、研修生でもう1つグループを作ることになり、そこでボクが担当させていただく流れになりました」

◆ズバリ、nanoCUNE自体のコンセプトについて教えてください。

「もともとコンセプトは与えられていなくて、作曲の際、最初はアイドルということを意識してそれっぽいものを作るようにしていたのですが、事務所の社長から好きなように作っていいと指示をいただいてからは、あえてnanoCUNE世代の子達が歌わないだろう歌詞にしたり、楽曲も自分好みのアニメのOPやボーカロイド音楽のような世界観のあるものにしていきました。その曲を社長が聴いて作り出されたアートワークとが重なって、リアルに存在するnanoCUNEが何か非現実的に感じれる所に面白味が出ているんだと思います」

◆歌詞は一貫して、青春期の葛藤が描かれています。これは山下さんの考え・思想・経験が反映されていると思いますが、どんな思いで書かれているのでしょうか? 僕は「青春」というのは「モラトリアム」のことだと思っていまして、それは決して悪い事だとは思っていません。むしろ、大人になっても宿しているもので、感性のみずみずしさや柔軟性をもたらす大事な要素だと思っています。でも世の中は逆です。だから「モラトリアム」を宿し続けると、「孤独」を味わう。そうして、大切なもの(初心とか素直な視線)を忘れていく人間の性(さが)を山下さんは悲しいことだと考えてらっしゃるのではないかと感じます。山下さんが描かれる主人公は、いつもこの感情を抱いている気がするのですが。この見解に対して、山下さんのご意見をお聞きしたいです。この、常につきまとう「孤独感」の山下さんの源泉が何なのかもお聞きしたいです。

「ボクの経験や考えはもちろん反映されています。ボク自身がnanoCUNEに接するようになって感じたのが、青春期に本能的に生み出されていた衝動だったり憧れだったり情熱でした。それらは大人になるにつれ失われがちで、自身もバンドをしているので夢半ばに諦めていった仲間をたくさん見てきました。青春期のあの情熱を保ち続けることは難しいことで、それは社会出て行くことでわかり始めます。でもまだその現実の壁を知らない彼女達が、ボクが大人になるにつれ感じてきたものをアウトプットすることで、それを聴いた大人の心により響くのではないかと思って書いています。松本さんのおっしゃるとおり大切なものを忘れていかなくてはいけない風潮の世の中を悲しいものだと思っています」

◆nanoCUNEが「嘘つきライアン」の際、「嘘」と書かれた学生服風の衣装を着ました(今も)。あの「嘘」に込められたダブルミーニングについて教えてください。あれは中学生で、山下さんの歌詞が完全に理解は出来ないnanoCUNEの彼女達だからこそ成立する「批評」「気付かせ」かと思います。nanoCUNEには常に、このギャップを利用した手法がありますよね。「意味の無さ」を演出するというか。だから「ポップ」に「軽く」もなる。とてもボカロ的・アニメ的でもあり、今の時代の感性を反映しているとも思います。そういうnanoCUNE構造を、山下さんはどうやって考え出したのかも教えてください。

「『嘘』についてですが単純に誰かを騙すための嘘と認識されるかもしれないのですが、この曲の中では主に自分についた嘘についてです。歌詞が完全に理解は出来ないnanoCUNEの彼女達だからこそ成立する『批評』『気付かせ』まさにそのとおりです。人は年をとるにつれ自分に嘘つくことで何かを諦めていっていると思います。それを指摘する内容をnanoCUNEに歌わせることは、ボクにとって世間への批判であり皮肉でもあります。このnanoCUNE構造について、考え出したというよりは自然にそうなてってた感じがありますが、なにせ、自分のバンド(ALFRED)で自分が歌ったのでは出来ないことを、nanoCUNEフィルターを通すことで昇華してきた感じです」

◆そういうnanoCUNE構造を、メンバー本人達がどう感じているのか、山下さんの知る範囲で教えてください。

「メンバーはライブしたりアイドルとしての活動を楽しんでいる感じで、この構造については詳しく伝えたりもしていないので、あまり理解してないかもしれないです」

◆下記3曲について、その歌詞・曲を書いた動機を具体的に教えてください。

「"碧の世界":これはちょうどナノキュンメンバーが入れ替わるときに作った曲で過去には戻れないけど、過去にあった失敗や経験で未来を良くすることはできるってゆう再出発するナノキュンにあわせて作った曲です。"嘘つきライアン":この曲は社長から"衝動DAYS"のような曲がもう1曲欲しいと要望があり作り始めた感じで、歌詞についての動機はQ5の内容がそれですね。"衝動DAYS":ナノキュンを見ていて衝動的に生きてるなぁと思って、そのことについて歌詞にしてみようと作りました」

◆今後nanoCUNEで書いてみたい曲の傾向などありましたら教えてください。

「今は激しい曲が多いので、落ち着いたバラードっぽい曲も出来たらなと思います」

(インタビュー/MMMatsumoto)



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